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懐中時計 (講談社文芸文庫)
 
 

懐中時計 (講談社文芸文庫) [文庫]

小沼 丹
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

大寺さんの家に、心得顔に1匹の黒と白の猫が出入りする。胸が悪く出歩かぬ妻、2人の娘、まずは平穏な生活。大寺と同じ学校のドイツ語教師、先輩の飲み友達、米村さん。病身の妻を抱え愚痴1つ言わぬ“偉い”将棋仲間。米村の妻が死に、大寺も妻を失う。日常に死が入り込む微妙な時間を描く「黒と白の猫」、更に精妙飄逸な語りで読売文学賞を受賞した「懐中時計」収録。

内容(「BOOK」データベースより)

大寺さんの家に、心得顔に一匹の黒と白の猫が出入りする。胸が悪く出歩かぬ妻、二人の娘、まずは平穏な生活。大寺と同じ学校のドイツ語教師、先輩の飲み友達、米村さん。病身の妻を抱え愚痴一つ言わぬ“偉い”将棋仲間。米村の妻が死に、大寺も妻を失う。日常に死が入り込む微妙な時間を描く「黒と白の猫」、更に精妙飄逸な語りで読売文学賞を受賞した「懐中時計」収録。

登録情報

  • 文庫: 314ページ
  • 出版社: 講談社 (1991/9/4)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406196142X
  • ISBN-13: 978-4061961425
  • 発売日: 1991/9/4
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
形式:文庫
講談社文芸文庫版『村のエトランジュ』に収録されている短編は
1949〜50年代に書かれたものだが、
本書はそれ以降、1960年代に書かれた短編を中心に収録。
1969年、表題作にて第21回読売文学賞小説賞受賞。

本書の特徴としては、1963年に小沼の妻和子が、
2人の娘を残し急死したことによる死生観が
各作品に色濃く反映されている点だろう。

しかし小沼の軽妙かつ酒脱な語り口が変わったか、
と問われれば、そうではない。
深刻な事件をも淡々と語り、感情を飄々と吐露する。
そしてさりげなく書き進めているように見せかけるが、
伏線やイメージの連なりによって、
物語構造はかなり堅固に組み立てられている。

タッチは軽いのだが、正統な「小説」の香りは濃厚、
という不思議な作家である。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ここまで肩の力の抜けた、いい意味でリラックスした文章、というものに初めて出会った。美しい文章を書くということで、何かの本に紹介されていたので、今回読んでみた。大寺さんを主人公にした作品には、特にそれを感じる。庶民的で、ちょっと生活臭がして、それでいて「死」を扱った作品も多く、死を日常で捉え、日常の中の一こまとして描かれている。それが、逆に強く印象に残って、記憶に残るいい作品群になっている。もっと早く出会いたかった作家である。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sirou55 トップ500レビュアー
形式:文庫
巻末に著者自身が「著者から読者へ」として解説文を載せているが、昔は面白い話を作ることに興味があったが、話を作ることに興味を失って、作らないことに興味を持つようになったという。11篇の短編が入っているがそのうち「エヂプトの涙壺」「断崖」「砂丘」の3篇は昭和30〜31年に書いたもので、話を作る興味がまだ強かったことが窺われるとあるが、これらが一番面白かった。実は著者のファンになった「黒いハンカチ」は昭和32〜33年に書かれていて、前の3篇はニシ・アヅマ嬢こそ出てこないがミステリータッチで書かれてある。
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