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懐かしい未来 ラダックから学ぶ
 
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懐かしい未来 ラダックから学ぶ [単行本(ソフトカバー)]

ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ , 「懐かしい未来」翻訳委員会
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

ヒマラヤの辺境ラダックにおけるつつましくも豊かな暮らしと、そこに襲い掛かった近代化と開発の嵐。貨幣経済に頼らずに、ほとんどすべての生活を自給自足によってまかなっていた理想郷に突然入り込んだグローバリゼーションの弊害。
「わたしたちの中に貧困はありません」と胸を張っていた青年が、わずか数年後に「貧しいラダックにはあななたちの助けが必要なのです」と援助を懇願する。ここには近代化、西欧化の根本的な問題点が、まるでむき出しになった地層のようにあらわにされています。
貨幣経済が貧富の差をもたらし、グローバル経済が本来不要なものへの欲求を生み出し、人々から時間と幸福を奪う。
著者は失われた幸福を惜しむだけではなく、グローバリゼーションの本質と、それを超える道を実証的に明らかにすることを決意。ラダックに息づく深い伝統的な智恵が、その新たな道を進む鍵であることを示唆しています。

著者について

ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ スウェーデン生まれ。言語学者。ISEC(エコロジーと文化のための国際協会)代表。グローバリゼーションに対する問題提起や啓発活動を行っている世界的なオピニオンリーダーの一人。1975年にラダックに入り、ラダック語・英語辞書を作成。もうひとつのノーベル賞と呼ばれるライト・ライブリーフッド賞を1986年に受賞

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 324ページ
  • 出版社: 懐かしい未来の本; 増補改訂初版 (2011/3/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4905317002
  • ISBN-13: 978-4905317005
  • 発売日: 2011/3/20
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 8,537位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By koumei
これほど社会システムについて考えさせられる本はないと思います。
座右の書としていつまでも持っておきたいと思います。

この本は3部構成になっています。

第1部はラダックの伝統的な暮らしや価値観について記載されています。
伝統的な暮らしは、教育を受ける機会はなく、非効率的な農作業をしている。端から見ると地味で面白みがない。だが、著者がラダックで数年間暮らしていると、彼らは驚くほど心穏やかで、心から幸せであることがわかるようになった。

第2部はラダックに近代化の波が押し寄せてきたことによる影響について書かれています。
70年代から、ラダックに開発の波が押し寄せると人々の生活は一変。貨幣社会では持続可能な人口が把握できないので、人口爆発がおきる。すると、人は都市部へ移住し、都市部では高い失業率を記録し、犯罪が横行する。それまでほとんどなかった異教徒間の争いが勃発。近代化によって仕事の量は減るはずが、逆に仕事は忙しくなり、精神的なストレスがたまりやすくなる。都市部の核家族では、みな仕事が忙しくて家族が一緒にすごす時間は少ない。かといって仕事をしなければ、社会との接点もなくなってしまう。地域での人の絆は薄れ、隣人同士は他人だからだ。非貨幣社会では人がもてる冨の量には制限があるが、貨幣社会では貧富の差は際限なく拡大してしまう。都市部ではお金がなくて最低限の暮らしもできなくなる人が急増。所得を比べると、都市部のホームレスと、伝統的な暮らしをする民族の間に大差はない。しかし、両者の暮らしぶりには雲泥の差がある。

第3部はラダックの状況から読み取れる教訓について記載されています。
先進国が行っている開発援助は、実際には負の影響が大きいこと、しかも、開発援助をしても一部の政治家が上澄みをすくっているだけのことも多いことを警告。グローバリゼーションによりもたらされた負の側面に警鐘を鳴らし、あえてローカリゼーションに回帰すべきと説きます。過去の伝統的な暮らしに帰る。だから「懐かしい未来」なのですね。
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今、開発や戦争の理由はほぼ経済に集約される。
経済を理由に無意味な自然破壊や殺人が行われている。
(おそらく)多くの人がそれを間違いだと思いつつ、「破滅こそが人間の本性が導く帰結」だと諦めさせられ、それならせめて今を楽しもうと自分自身の目をくらます享楽へと逃げ込んでいる。

この本は、破滅が「人間の本性」の帰結ではなく、近代以降における「西洋の傲慢」の帰結であることを示していて、そのことは同時にやり方次第でまだ人間に「未来」があることを示してもいるともいえる。

グローバル経済という怪物(もっといえばそれを操る一部のエリート)は、絶望を感じるほどに強力だが、それでも希望を紡いでいくため1人でも多くの人に読んで欲しいと心から思える本。
大切な人たちにプレゼントしようと思う。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
このタイトル、考えさせるものがある。懐かしい、とは過去のことなのに、未来と続く。未来が懐かしいというのだから、いささかややこしい。

懐かしい過去なら、すっきりしてしまうのだが。ここがこの本のテーマなのだろう。
おそらく、あの過去を、懐かしく思える程の素晴らしかったあの過去を、未来にしたいという思いではなかろうか、と。
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