一.著者の渋谷秀樹教授は、立教大学大学院法務研究課(ロースクール)委員長。旧司法試験考査委員、
外務省専門職採用試験委員、税務大学校講師、自治大学校講師などを務めておられ。(07.9月現在)
また、故芦部信喜教授の最後の直弟子さんでもあります。
このような経歴とあいまって、本書は、以下のような特徴を持っています。
1.場当たり的な利益衡量になりがちな法学生等に憲法の体系的理解を促す教育的体系書である。
2.常に憲法を念頭に仕事をしなければいけない、法律実務家・公務員に憲法の知識をしっかりと教授する実践的体系書である。
二.憲法の基本書として定番の『芦部憲法』は、もとが放送大学のテキストであった関係で、全体としての記述が薄く、
特に統治機構が弱いと一般にいわれております。
しかし、本書は(芦部先生の弟子である渋谷教授の手で)約750ページと十分な記述を有し、一人の著者による憲法の本としては
もっとも安心して、かつ使い易く活用できるとおもますので、新世代の基本書としてのオススメです!
さらに、同著者による『日本国憲法の論じ方』も憲法演習書として、同時に読みたいところです。
・・ご参考にしてくださいまし。