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憲法の急所―権利論を組み立てる
 
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憲法の急所―権利論を組み立てる [単行本]

木村 草太
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

首都大学東京法科大学院で教鞭をとる著者が、憲法の講義をそのまままとめた演習書。 憲法上の権利の基本的知識と権利論の考え方について解説した「講義編」と人権論を網羅した具体的事例を検証する「演習編」の二部構成。 基本知識があれば理解できる丁寧な記述と新司法試験を想定した長文の問題を特長とする。 演習編には最先端の学説を意識した解説に加え、著者による論証例を付す。独習者向けテキストとしても最適。

内容(「BOOK」データベースより)

急所をふまえ、権利論を組み立てるための判例・学説に対する明晰な理解と論証技術を身に付ける。判例ベースの主要論点を網羅した演習問題に著者自身による論証例を付ける法科大学院生、学部上級生に必携の演習書。

登録情報

  • 単行本: 360ページ
  • 出版社: 羽鳥書店 (2011/7/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4904702263
  • ISBN-13: 978-4904702260
  • 発売日: 2011/7/20
  • 商品の寸法: 21.4 x 15.3 x 2.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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本書は以下の二点で真の意味で初めての憲法演習書であるということができる。

1、司法試験における答案(論証例)に向けて、そこに至るまでの過程につき必要十分な解説を行っている点
→これまでにも、学者が書いた事例演習本は存在していたが、その多くは答案を書くという点を本書ほど重視していない。その結果、事例演習に名を借りた筆者の自説の披瀝にとどまり、演習本によせる学習者のニーズと合致していない場合が多い。本書は答案例が掲載されている点で既にこれまでの演習書にない工夫がみられる。しかし、小山剛先生の法セミでの本書書評にもあるように、むしろ特筆すべきは答案例が載っていることより、答案例を着地点としたきめ細かな解説がなされていることであり、参考文献の指摘にとどまらず引用がその都度されている点など極めて学習者に親切である。

2、憲法論を権利論として構成し、具体的事例の中で主要な権利の権利論としての組み立て方を提示している点
→1と重なるが、司法試験受験生の答案作成を意識して書かれる結果として、具体的事例に即し、どのような権利が侵害されているか見抜きどのような訴訟類型の中でどのように憲法上の権利として構成するかという、事案に即した特殊具体的なプロセスが示されている。
 法セミ連載で蟻川恒正先生は、少なくともcaseに関しては、これまでの憲法学では法令・事実・対抗を読むという残り半分の憲法学ともいうべき部分が軽視されてきたのではないかという問題提起をし、そこに特化した演習を連載した。これにおいては、意図的に従来の憲法解釈学の記述があえて省かれた。
 翻って本書をみてみると、本書は従来の憲法解釈学の通説・判例・有力説の立場を示しつつ、これを具体的事例における事実・法令を読み込んだうえでどのように原告・被告の対抗に持ち込むかを詳述するものである。換言すれば、本書はこれまでの憲法学と蟻川先生のいう残り半分の憲法学を含めた、事例について憲法学が扱うべき全部分を初めて扱った演習書といえるのではなかろうか。

以上の1,2の点で、司法試験受験生にとってあるいは演習書の憲法学における位置づけにおいて、これまでのものとは異なる位置にある演習書である以上、比べるべき対象がなく星5以外に評価のしようがない。
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18 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TYDE666
宍戸本を読んでいて、憲法が楽しくなってきたので、立ち読みしてみたらおもしろかった「急所」を購入。
こんなに売れている本とはいざ知らず 笑

最近は、宍戸本とこの「急所」が大人気の様子ですが、両者はその目的がちょっと違うので注意が必要かと思います。

宍戸本は、従来の受験生の思考から脱却して、憲法の根本的な考え方、基礎的な理念を考えなおしてほしいというのが目的と思います。
「とりあえず違憲審査基準」という考え方に警鐘を鳴らしているといってもいいでしょう。

これに対して急所はそういった憲法の解釈論を踏まえつつ「じゃぁ、どうやって書くの?」という疑問に答えるような形式で記述がなされています。
憲法論は正直、学生にとってもっとも難しい分野だと思います。
新司でも、出題趣旨に十分に応えているとはいえない答案(違憲審査基準の勘違い、人権の定義の間違いなど)がトップ答案になっていることからも、考査委員が学生に対して理論的なことはあまり深く求めていないと考えられます。しかし、それは「学生が理解していない、理解できない」からではないでしょうか。

そんな中、こういった憲法論の理解をいかにして答案に表現するかを教授する書籍が登場したのならば、他と「差をつける」ために読まない手はありません。

あわせて、著者のブログも参考にすると、おもしろいかと思います。
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60 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本の内容それ自体は非常によく考えられたもので読むに値するものと思います。が、しかし、羽鳥書店の編集段階でのチェックがあまいせいか、誤字などが多すぎます。購入するかどうかは、このことを念頭において検討された方がよいでしょう。この本を使用する人は、司法試験等を目指している方が多いと思われるところ、誤字などはとくに許されないものと言えましょう。出版社の編集段階での甘さが誤字などの原因だとすれば、出版社そのものの姿勢の現れだとも思いますので、私は、今後、この出版社の出すものは、第2刷、3刷を待ってから購入することにしたいと考えています。
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