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憲法と平和を問いなおす (ちくま新書)
 
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憲法と平和を問いなおす (ちくま新書) [新書]

長谷部 恭男
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本国憲法第九条を改正すべきか否か、私たち一人ひとりが決断を迫られる時代が近づきつつある。だが、これまでの改正論議では、改憲・護憲派ともども、致命的に見落としてきた視点があった。立憲主義、つまり、そもそも何のための憲法かを問う視点である。本書は、立憲主義の核心にある問い―さまざまな価値観を抱く人々が平和に共存するための枠組みをどう築くか―にたちかえり、憲法と平和の関係を根底からとらえなおす試みだ。情緒論に陥りがちなこの難問を冷静に考え抜くための手がかりを鮮やかに示す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

長谷部 恭男
1956年広島市に生まれる。東京大学法学部卒業。同助手、学習院大学法学部教授を経て、現在、東京大学法学部教授。透徹した思考で従来の憲法理論を読み替え、理性的な議論を可能にする地平を探求する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 206ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2004/4/7)
  • ISBN-10: 4480061657
  • ISBN-13: 978-4480061652
  • 発売日: 2004/4/7
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By poox3
形式:新書
「立憲主義とは、国家権力を制限し国民の権利・自由を保障する・・」
「日本国憲法は、個人の尊厳をその中核的価値とし・・」
「民主主義は、単に多数者の支配の政治を意味せず・・」

一般的な憲法学のテキストを読むとよくでてくるフレーズですが
「なぜ民主主義なのか?」「なぜ立憲主義なのか?」「なぜ個人の尊厳なのか?」
と聞かれると、うまく説明できないことは多いのではないでしょうか。

本書では、自明視されがちなこれらの憲法の核心的な概念をまさに「問い直す」ことで
平和主義へのアプローチを試みています。
法哲学・ゲーム理論・社会的選択論などの知見を駆使して進む議論は
一般的な憲法学を学んだ人にとって刺激的なものではないでしょうか。
文章は比較的平易で、予備知識はなくても読みこなせます。
今までとは違った平和主義へのアプローチ。オススメの一冊。

このレビューは参考になりましたか?
15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読者層は? 2004/7/28
形式:新書
従来の憲法論者とは一線を画す視点から書かれており、評判に違わぬ内容だと思います。
一方、全体としてわかりにくい印象を受けるのも確か。
「あとがき」にも書かれていますが、筆者自身で読者層がはっきりイメージできていないためでしょうか。
そこを差し引いて星4つ。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 懸垂百回 トップ500レビュアー
形式:新書
民主主義や立憲主義といった,憲法の基本概念の意味を捉えなおし,さらに平和主義を定めた憲法9条の再解釈を一般向けに提示した本。著者は日本を代表する憲法学者である。

従来からの憲法学界の立場では,「自衛隊は違憲」と評価される。政府解釈はもちろん合憲である。このギャップをどう考えるかはいろいろだろうが,たとえば本書の著者と政治学者の杉田敦は,対談で次のように述べている。

 杉田 長谷部さん以外の憲法学者がよくしてきた議論に,「北朝鮮とか中国がけっして攻めてくることはない」。理由はよくわからないのですが,とにかく「絶対攻めてこないんだから自衛隊は必要ない」。そういことをよく憲法学者の人は言っていましたよね。
 長谷部 そういう人もいらっしゃることは,私も知っています(笑)。
 杉田 その人たちにうかがいたいのは、「なぜあなたは中国や北朝鮮の政策決定について知っているんですか」ということです。

こんなことを言っているのでは,憲法学者は馬鹿にされても仕方ない,と思う人もいるだろう。本書は従来の学界の通説とは異なる立場を採る。具体的には,自衛隊は違憲とは言えない。では9条を「実態」に合うように「改正」すべきなのか。これについては否である。根拠と理由は,本書の中で詳細に述べられる。

それでは著者のこの議論は,学界ではどのように受け入れられているのか。これについては

 『Interactive憲法』第16章(pp.143-154)

に記されている。なお同書によれば,本書で「一番いいたかったことは,立憲主義とは何かってことなんだよね」(p.144)。

本書の出版は2004年だが,その後著者は一般向けの新書として,以下の2冊を出している。

 (1)『憲法とは何か (岩波新書)』(2006年4月)
 (2)『これが憲法だ! (朝日新書)』(2006年11月)

いずれも「(近代)立憲主義とは何か」を中心に論じられており,本書の内容と重なる部分も多い。立憲主義自体について最も詳細に述べられているのは本書だが,だからといって一番分かりやすいということにはならない。立憲主義の説明は簡潔にとどめ,そこから派生的に導かれる議論を示した方が,視野が広がるということもありうるからである。本書と上記2冊は,いずれもそれなりに難しい。

お節介を承知で言えば,「憲法のことはよく知らないんだけど」という人には,上記(2)をすすめたい。これは完成度の高い対談本で,ともかく最後まで読み進めることはできる。このレビューで引用した長谷部教授と杉田教授の対談も,同書からのものである(p.89)。以前から憲法については関心がある,という人は,どれを読んでも大丈夫だろう。立憲主義や民主主義の説明自体は,本書よりも(1)の方がコンパクトである。
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投稿日: 2005/1/7 投稿者: world3
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