建国200年で、辺境の小国から超大国となったアメリカ。その国柄を表す最高法規・合衆国憲法は、自主独立の精神を今なお堅持している。「国のかたち」とはいかにして見直されるべきか――本書は、国のあり方そのものを揺るがす様々な時代の要請に対し、憲法がいかに解釈・修正されてきたのかを通じて、合衆国形成の歴史を物語る意欲作である。
<下巻>南北戦争後のアメリカ合衆国は、新しい憲法上の問題に直面する。南部再建と解放された奴隷の処遇。労働者の福祉と資本家の財産権の葛藤。第一次大戦、大恐慌、第二次大戦のもとでの大統領の権限拡大。黒人差別、言論・思想の自由、政教分離の問題、そしてプライバシーや女性に関する新しい個人の基本的権利――。アメリカが憲法とともに歩んできた困難な道のりを最高裁が下した判決を通して振り返る。214年間続いた最高裁こそ、まさに合衆国の歴史を形作ってきたのである。
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5つ星のうち 5.0
アメリカ憲法史,
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レビュー対象商品: 憲法で読むアメリカ史 下 PHP新書 (319) (新書)
南北戦争以後今日までのアメリカ史を、憲法の解釈が争われた重要な事件に焦点をあてて綴った本です。 上巻は、連邦と州の権限の問題や奴隷問題など、どちらかといえば 上下巻を通して読めば、アメリカの歴史の流れの中で、最高裁が判決を通じて
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最高裁人事がアメリカ政治の焦点となる訳,
By chikugetu (仙台) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 憲法で読むアメリカ史 下 PHP新書 (319) (新書)
アメリカでは,同性愛行為や女性の中絶を法律で禁止している州が今でも存在します。こうした法律を支えるのは,宗教的背景を持つ保守主義的世論です。 世論が支える法律も,憲法の保障する人権を侵害することはできません。 人権侵害による憲法違反があるかどうかを最終的に審理するのが(連邦)最高裁判所。 その裁判官として保守的な人物を送り込めば,保守的な政策は当分の間,維持されるわけです。 ブッシュ・ジュニアは,この最高裁判事任命権を2度も行使できる幸運に恵まれました。 現代アメリカ政治を読み解くキーが合衆国憲法,さらにはその番人たる連邦最高裁判所にあることを余すことなく伝えてくれる本です。 読売・吉野作造賞受賞。
5つ星のうち 4.0
司法・行政・立法、連邦・州、民主党・共和党、進歩・保守などの数々のせめぎあいが歴史を作っている,
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レビュー対象商品: 憲法で読むアメリカ史 下 PHP新書 (319) (新書)
上巻(憲法で読むアメリカ史(上))では独立から南北戦争までを扱ったが、下巻では南北戦争から現代までを扱う。南北戦争が終わると勝った北部は南部をなんとか自分の思い通りに再建しようとするがうまくいかない。そのうちうやむやになる。黒人開放は進まない。しかし、この戦争はアメリカの州はアメリカから独立できないということをはっきりとさせた。連邦の州への優越が次第に定着してくる。また、いくつかの戦争や戦後のニューディール政策などを通して大統領の権限がどんどん強力になっていく。 最高裁判所(司法)、議会(立法)、大統領(行政)の三権分立の力関係も面白い。独立当初、この中で弱い立場であった司法は数々の判断を続けるうちに強力な権威を身に着ける。その時々でこの力関係が変わるが、なんとかバランスを保ちつつ今日に至る。 当たり前のようなこのしくみは実は長い平坦ではない歴史の上に成り立っているということを考えると、人間ってなかなかやるなと思う。ふらふらしつつもきちんと自治のシステムを作り上げることができるんだなぁ。
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