過去の自分がやった暴力を笑いながら話すのはいかがなものか。
インタビューを編集した本なんですが、
とにかく後藤氏は笑いっぱなしです。
根っからのユーモリストなんでしょうが、
凶悪な犯罪と後藤氏の爆笑がミスマッチで恐ろしいです。
学生時代はカツアゲしまくったよ、ガハハハ
池田大作を脅迫したよ、ガハハハ
伊丹十三を処刑したよ、ガハハハ
という具合に笑いながら暴力を語ります。
とにかく暴力が好きです。
幼い頃、母親が亡くなったり、父親や兄から暴力を振るわれたり、
悲惨な少年時代を送りますが、
暴力に目覚め、兄を殴り、父親を殴ります。
そして、外でも暴力をしまくって暴力団になります。
全ての暴力を力強く肯定し、爆笑しながら話します。
反省とか微塵もないです。
なぜなら自分が悪い事をしたと思ってないから。
正当な理由で暴力を振るっているという自信が伝わってきます。
暴力団の思考回路がよく分かります。
こういうわけで、元暴力団組長が出家して僧侶になり
過去の暴力を反省、というような展開を期待してる人はビックリすると思います。
暴力団は自分の暴力を絶対に反省しません。
彼らは彼らなりの強固な信念をもって暴力を振るっているので反省は有り得ません。
この本を読んで、日本全国の全ての暴力団を怒らせ
伊丹なんて暴力を受けても当たり前だと言わしめた
伊丹十三のミンボーの女という映画を見てみたいと思いました。
値段は1500円で内容もボリューミーでお得感があります。
登場する人物や事件などは、その都度、編集者による解説文が挿入され
暴力団に詳しくない人でも理解できる構成になっています。
また、著者の印税は全て高齢者や児童の福祉のために寄付されるので
本の購入代金が暴力団の資金源になる事もありません。