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最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ユーモラスな語り口の中で,
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レビュー対象商品: 憑神 (新潮文庫) (文庫)
「三囲稲荷」の分社と思い、「三巡神社」にお参りしたのが運の尽き、貧乏神、疫病神、死神に取り憑かれてしまう御徒士の男を、ユーモラスなタッチで描いてゆきます。時は、徳川慶喜の大政奉還の時期です。世の中の急激な変化の中、御徒士の役どころも変質し、何をなさねばならぬかが解らなくなっています。価値観の大きな変化、周りの変化について行けず、右往左往する様が、貧乏神、疫病神、死神との対応と共に、面白可笑しく描かれます。そうした中で、主人公は自分だけが健常者と感じています。 見事なラストから考えて、作者の意図は、何のために人は生きるのか?と問いかけているように思えます。幸せとは?生きるとは?ユーモラスな語り口の中で、しっかりと問いかけているようです。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
落語+武士道=格好いい?,
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レビュー対象商品: 憑神 (単行本)
貧乏神といった、人にとり憑き仇をなす憑神。その憑神の人間界にあらわれる姿かたちが先ず面白い。この邪神たちに蕎麦屋の親爺や小文吾といった魅力的な人物が入り、貧乏旗本の彦四郎と掛合う様子はまさに古典落語の世界。人情と笑いにつれられ読むうちに、幕末という一時代の終わりの人間模様が見えてくる。時代の変わり目を予感する現代にも通じることも多いのでは。しかし、詰めの彦四郎の決断への持っていき方がちょっと強引。惜しいということで星3つ。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
全うすべき己の人生とは何か?,
By will_my_love (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 憑神 (新潮文庫) (文庫)
「限りある命を惜しむのではなく、限りある命だからこそ輝かすことができる』己の貧乏さや 身の不遇さばかりを嘆いていた主人公 彦四郎が 貧乏神 疫病神 死神と対峙しなければいけないハメになる。 己の死を受け入れる覚悟をし、別所家260年の有り様、自分の生き方を決め その人生を輝くものと決める。 決断する時に、神をも凌ぐ輝きをはなつ。人間の決断が生む可能性、創造力が神をも勝るとはすばらしい。 その背景を 幕末の武士道がこわれて 未知なる新しい時代の始まる明治の夜明けとともに描かれている。 混沌とした時代だからこそ、生き方がよく現れるのだろう。 時代がどうであっても、どうなっていっても 問われているのは、自分の生き方、在り方ということだと思う。 浅田次郎さんの本はプリズンホテル以来で、プリズンホテルでは人間 欠点も含めて皆愛すべき人達、存在価値のない人間などいない、というのを教えてもらった。 今回 貧乏神 疫病神 死神まで愛しく描いてしまう浅田さんの人間性に改めて尊敬します。ほんとに人が好きな人なんでしょうね。
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5つ星のうち 5.0
大衆小説の傑作
西村健の悪文を嫌になるほど読んだ後に、美文家の浅田次郎の文章は笑ってしまうほど美しかった。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/4 投稿者: Cropley
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