昨今流行りのゾンビ的小説です。的というのは、この作品のゾンビには意識があり、一般人より体力が勝っているだけで、普通に血が通っていて、撃たれたり刺されたりすれば死んでしまいます。ロメロが構築したゾンビ(リビングデッド)とは異なります。素早い動きをすることから「28日後」に近いかもしれません。ストーリー的には大部分が主人公一個人の視点から描かれているので、後半になるまで、スケールは個人まりしています。スケールが大きくなる所で物語が終了してしまったところが残念です。3部作のようですので、早く続刊を読みたいです。原題の「HATER」を「憎鬼」と訳していますが、訳者と編集もストーリーから導き出した苦肉の訳だったでしょうね。私としては直訳の「嫌な奴」でも良かったと思うんですが