鬱がある自分にとって、金原ひとみさんの作品はシンクロ部分が多くて、今回もかなり共感しました。 始めは前向きな気持ちがあるけど、だんだん意味不明な妄想が溢れ出す。だんだん自分の妄想に捉えられて、抑えつけられて、気づいたら前が見えなくなって身動きが取れなくなっていく、悪循環、その繰り返し。 苦しんでる反面、その意味不明な妄想をいつの間にか楽しんでるというか、気づいたら酔ってるというか、とにかく妄想して自分の中でどうでもいいことを拡大してしまう。必要以上の性連想。現実と自分を繋げるもの、性と妄想。とれない浮遊感。 大半妄想で生きてるような、というかそこから進みたいのに進めなくて、妄想で逃げてるような、ほとんど妄想で毎日が作られて、過ぎていくような日々。 鬱な人、なんらか精神病にかかってしまってる人は、この妄想→悪循環みたいな、自分で自分を異常に抑えつけてしまう人は多いんじゃないでしょうか。 このなんというか人に説明しにくい悪循環、鬱etc‥な人たちの頭の中の状況が、かなりリアルに描かれてるように思います。。 覇気のない人には覇気のない人なりの美意識がある‥。 終わり始まりが見えない、ぐるぐるした感じ。抜け出したい前向きな気持ちはあるけど、なかなか抜け出せない鬱etc‥な人、は共感したり金原さんの妄想ワールドを楽しめると思います。。が全然鬱とかじゃない健康的な人が読むと、どよんとすっきりしないお話かもしれません。 帯のところにイライラしてる全ての人にって書いてありますが、全ての鬱な人たちに、て書いてる方がいい感じなくらい、憂鬱、鬱!な人たちにおすすめな本だと思います。。