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憂き世店 松前藩士物語 (朝日文庫 う 17-1)
 
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憂き世店 松前藩士物語 (朝日文庫 う 17-1) [文庫]

宇江佐 真理
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

蝦夷松前藩がお国替えとなり、浪人となった相田総八郎とその妻なみは江戸・神田三河町の裏店に移り住む。内職に勤しむ総八郎と、二人を見守る長屋の住人たち、共に帰封を願う松前藩士たちとの貧しくも温かい暮らしの中で、なみは総八郎の子供を身籠るが……時代小説の名手が、鎖国体制がゆらぎはじめた時代を背景に、人々の生きる悲哀を丹念に情感たっぷりに描いた、傑作長編時代小説。

内容(「BOOK」データベースより)

鎖国体制が揺らぎ始めた江戸末期。浪人となった相田総八郎とその妻なみは江戸・神田三河町に移り住む。共に帰封をめざしながらの貧しくも温かい生活の中、なみは総八郎の子を身ごもるが…。裏店に生きる人々の悲哀を、丹念に情感たっぷりに描いた傑作長編時代小説。

登録情報

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2007/10/10)
  • ISBN-10: 4022644184
  • ISBN-13: 978-4022644183
  • 発売日: 2007/10/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
蠣崎波響の「夷酋列像」のサイドストーリーみたいだった。主人公はリストラされた松前藩士相田総八郎とその一家。出だしから、もうリストラされていたからフリーターみたいだなって思った。
でも、国許に残してきた妻が苦労の末上京してきて、生活が一変する。今までは自分一人きりで働いたりダラダラ出来たものを、守らなきゃならない人が居るから四の五の言ってられなくなる。根無し草がはっきりとした輪郭を持ち始める。裏店の個性豊かな面々ともっと密度の濃いかかわりを持つことになる。貧しいながらも子を産み育てることで人として成長していく彼ら。
これって、今の時代にも拾うところがいっぱいある物語だ。
四の五の言う前に「とにかく生きろ!!!」「生きなきゃ!!」って宇江佐真理に喝を入れられているみたいだ。
総八郎にはリストラが必要だった。でないと彼はあそこまで成長できたがどうか…。
それに、なみが来なかったら、そしてあの裏店での生活がなかったら帰藩は難しかったに違いない。
人が人生を生き抜くこと、その楽しさ辛さは時代を超えても変わらないんだなと思わせてくれる作品である。
ラスト、それでも移り行く時の流れが泡沫の夢のようで切ない。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ミヲ
形式:単行本
宇江佐真理の江戸人情もの。よっ、待ってましたっ。
サブタイトルからてっきり松前藩(現北海道)での物語かと思ったら、
お江戸は神田の長屋の物語がメインです。
藩のお国替えのため、リストラされて江戸に流れてきた松前藩士の若夫婦が、
いつか故郷に帰ろう、と広い江戸の片隅で一生懸命に暮らすなかでの、
ささやかな市井の人びとの哀歓を描きます。

なお、作中よく出てくる、絵で藩政を助けた首席家老の蠣崎さまこと、
蠣崎将監広年(かきざきしょうげんひろとし)は、
『桜花を見た』の「夷酋列像」の主人公の広年です!
蠣崎さまの奥様との馴れ初めが読めますので、こちらも是非。

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
今は恋しき 2005/3/10
形式:単行本
松前藩士の相田総八郎は江戸詰めの時にお国替えで浪人となり
総八郎を探して江戸に出てきた妻との長屋暮らしが始まる。
江戸時代の庶民のつつましい暮らしと人情が細やかに描かれていて興味は尽きない。
十余年の歳月を経て帰藩がかなうハッピーエンドだが、晩年に再び江戸へ出て来てもとの長屋を訪ねた時の感慨がいい!
百人1首の「ながらえばまたこの頃や偲ばれん憂しとみし世ぞ今は恋しき」が思い出された。
懸命に生きた日々が珠玉の思い出になる。
懸命に生きても報いられるとは限らないのが憂き世だが。
さわやかな感銘を残したすばらしい作品だった。
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