記されている内容の、どこまでが事実なのだろうか。疑問に思わざるを得ない。創作が入っているとしか思えない箇所が随所に見受けられる。
著者は、話を聞いた人の数は百名以上、医療関係者や支援者を含めると二百名以上に上ると、プロローグに記しているが、これが真実なら、話の中身が衝撃的、悪い言葉で言えば、ネタとして使える事例を発表したとしか思えない。
また、文章も、不要と思われる表現が随所に使われ、(授乳をさせてもいないのに黒くなった乳房からは母乳が滲み出てきた… 「黒くなった乳房」などとわざわざ記す必要はないし、話者が本当に言ったのか疑問に思える)読んでいる途中で辟易してきた。
これまで、『物乞う仏陀』や『レンタルチャイルド』など、この著者の著作は、とても関心をもって読んできた。これまで、あまり取り上げられることのなかったテーマを体当たりの取材で報告しており、新著が発売されるのを楽しみにしていた。それだけに、この本はとても残念としか言いようがない。