本作は、新潟をベースとして北海道(中川町)〜マニラまでの大ロケーションで展開される、東宝+TBSの大作である。新型インフルエンザの大騒動を予言していたかのようなタイミングは、まさに題材的に「旬」ではあった。東南アジアの某国から入国した日本人医師が持ち込んだ新型ウィルスは、瞬く間に蔓延して、日本国民の10%が感染という絶望的状況になる。ここまでの導入部は非常にダイナミックで「おお、瀬々組やるなあ」と思ったのだが、パンデミック後の対応がけっこういいかげんで、最後も中途半端に終わってしまう。架空の「いずみ野市」は車のナンバーを見ると多摩地区のようだが、だからといって渋谷や銀座がああも荒廃はしないだろうって(笑)。例えば「10年後」としてラストに出れば「滅亡したな」と思うのだが、まだ劇中では90%の国民は無事で、かつ半年で抗体も完成する、と言っているのだから。そんな中、一医師が成田から海外に飛べることもビックリである(笑)。さらにマスクなしで某国を歩き回り、帰国するのもさらにビックリした。またあれだけ荒廃しても携帯電話は無事に通じるのも凄い。まあ、突っ込みどころも多いが、こういうテーマに取り組んだのは評価していい。星は3つ。