H5N1型ウイルスについて、これまで「パンデミック 感染爆発から生き残るために」小林照幸著、「ウイルスパニック 新型インフルエンザ大感染の恐怖」皆川正夫著、「新型インフルエンザ上陸 その時どうする?」損保ジャパン著、「H5N1型ウイルス襲来」岡田晴恵著、「新型インフルエンザ対策ハンドブック」岡田晴恵著を読んできた。そして本書を見つけた。しかし他者のレビュー評価が低い。じっくり読んでその評価を確認しようと読み始めた。すぐにそれは本当だと思った。作品のタイトルを見て新型フルの大感染、パンデミックイブの緊迫した日本列島、患者、医師、厚労省に外務省に政府のパニック状態、と勝手なイメージを膨らませて読んだのがいけなかった。つまりタイトルと内容・展開がアンマッチなのだ。出版社の女性編集担当とミステリー作家、程度の低い厚生労働大臣、その実弟の総合病院長、パリにオスロ、その他欧州各都市、沖縄で鳥インフルエンザ発生、慶良間諸島でヒトに感染、絵画に棲息するダニ、フン、ウイルス、モナリザにムンクの叫び、これらが噛み合わずに話が進み、かつ世界中に鳥インフルエンザの脅威が増すばかりと言う。要はタイトルから期待する相当の緊迫感がないのだ。主題が恋なのか、絵画に秘められた謎なのか、H5N1型ウイルスなのか、パンデミックのパニックなのか、どれかに絞って欲しかった。或いはタイトルを変えて欲しかった。