オープニングこそアウトブレイクを彷彿とさせ期待を抱かせるものの舞台が病院に移ってからは医師たちの右往左往ぶりが描かれるのみで未曾有の大災害という切迫感がまるで伝わって来ない。主演の妻夫木聡に至っては同僚の医師や看護士が次々と謎のウイルスの犠牲になっているとうのに次は我が身といった恐怖心にかられる訳でも無く恋愛にうつつをぬかす始末。(これなら数年前にドラマコンプレックスでOAされたりょう主演のウィルスパニック2006というドラマの方がよっぽどマシだった。)日本映画の悪い部分が全部出ています。すべて台詞によって説明がなされ役者はその台詞を伝える為の道具トーキングマシンに過ぎない。役者の演技も表面上の意味以上の意味は与えられておらず物語の表層面をなぞるだけでドラマとして全く胸に響いて来ず映画ならではの映像的ダイナミズムに発展していかない。別にこれは今作に限った話ではなく日本映画全般に言えることです。同じTBS作品のルーキーズも本当に酷かった。無理矢理感動させようとただガチャガチャうるさいだけでドラマになっていない。同じテレビドラマからの映画化作品の仲間由紀恵主演のごくせんとは雲泥の差がある。フジテレビ50周年記念作品と銘打たれたアマルフィ女神の報酬も輪をかけて酷かった。日本映画は映像で語るという映画の基本を学び直すべきではないかと痛感する。