読み終えたあとの余韻として、これほど感慨深い気持ちを思う本は、これまで無かった。確かに俳優や演技を目指す方々のための本でもあるが、その内容は、一般の方々へのメッセージが詰まっている。また、文章表現も素晴らしい。著者が実際自分の耳元で読んでくれているかのような見事な文章だった。とくに、後半のフィーリングリべレーションの章では、小説のような緊迫感がある。それは、体験に即した内容であるからだろう。今まで、多くの本を読んだが、この本は、スペシャルな何かを感じさせてくれていて、今後の著作が非常に楽しみに思う。演技を目指すひとのためというカテゴリーを越して、多くの人たちに対する、力強いメッセージ性がある本として、私は、ぜひお勧めしたい本の一つである、と思った。