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感性的なもののパルタージュ―美学と政治 (叢書・ウニベルシタス)
 
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感性的なもののパルタージュ―美学と政治 (叢書・ウニベルシタス) [単行本]

ジャック ランシエール , Jacques Ranci`ere , 梶田 裕
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

今日、「政治」はどこにあるのか。労働、芸術、そして言葉は誰のものなのか。ポストモダンの喪の後で、体制に絡めとられた民衆の間で、分け前なき者たちの分け前はいかに肯定されるのか。政治的主体化と平等をめぐる、現代の最も根源的な問いを、美的=感性論的な「分割=共有」の思考を通じて解放する、ランシエール哲学の核心。日本語版補遺・訳者による充実の著者インタビュー付。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ランシエール,ジャック
1940年、アルジェに生まれる。パリ第8大学哲学科名誉教授。1965年、師のL.アルチュセールによる編著『資本論を読む』に参加するが、やがて決別。1975年から85年まで、J.ボレイユ、A.ファルジュ、G.フレスらとともに、雑誌『論理的叛乱』を牽引。現在に至るまで、労働者の解放や知性の平等を主題に、政治と芸術をめぐる独自の哲学を展開している

梶田 裕
1978年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程在籍。専門はフランス現代詩および哲学。2004年、リヨン第2大学にてDEA課程修了。07年度より日本学術振興会特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 192ページ
  • 出版社: 法政大学出版局 (2009/12)
  • ISBN-10: 4588009311
  • ISBN-13: 978-4588009310
  • 発売日: 2009/12
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
よみづらーい 2011/1/25
形式:単行本
パルタージュってのがつねに「分割=共有」になってるんだけど、たいていの場合はたんに「分割」でいいんじゃない? artを「芸術=技術」っていうのもそうで、うろ覚えだけど、「プラトンにとってはそもそも芸術は存在せず、ただ諸芸術=技術だけがあった」みたいな文があった。プラトンにおいて芸術の意味でのアートはないというんなら、その後の複数形のアートは「諸技術」でいいのでは? 芸術はないのに芸術はあるって、意味が分かりません。全体に訳文が必要以上に読みづらいです。
本文が理解困難なのでインタヴューや解説に助けを求めようにも、インタヴューはこの本とあまり関係ない話をだらだらとしているだけだし、解説らしきものも実は解説ではなくそのインタヴューの流れで(「解説に代えて―対話の余白に」だって。真面目に解説してくれ!)、ランシエールと並ぶ訳者的アイドルということらしいアラン・バディウを無闇に参照しながら独自の議論を開陳している。でも、当のインタヴューではランシエール自身、自分とバディウはあまり関係がないって言ってるんですが。うーん。こういう本の作りってどうなのか。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「カスタマー」さんのレビューと重なってしまいますが、私も、訳者の方の解説が、ランシエールその人の思考とズレていると感じました。訳者は、そのズレを「翻訳」という語において説明されているようですが、ランシエールの言葉によって既に退けられている「支配的な愚鈍化のシステム」に相当するかもしれない強引な解説になっているようにも読めて、違和感を感じました。具体的に言えば、歴史的文脈と文学・映画への批判的読みの介入において哲学の運動性を再考しているランシエールの思考の強度が、訳者のインタビューや解説で希釈されているように感じられたのは残念な点でした(この希釈化には、くり返し提示されるバディウ絶賛が関わっていると感じます)。それから、もう一点、「フィクションの擁護」というランシエールの思考と対応(あるいは匹敵)するものとして、蓮実重彦の批評をあげている点は(pp187-188)、強引さを通りこして誤解という印象を持ちました。ランシエールと蓮実に、類似性があるとは思えません。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書はランシエール哲学の核心ともいえる政治と芸術との本質的関係について詳述したものであり、極度に凝縮されたテキストなので192頁の分量のうち、本文はたったの64頁。他は日本語版補遺として、訳者によるランシエールへのインタビューと解説(といっても立派な論文である)で占められる。訳者・梶田裕氏によるインタビューと解説は本当にありがたかった。この労作をものした梶田氏の仕事には最大限の讃辞を贈りたい。

ネグリのテキストが変革のための投企として実践の中で読まれてこそ意味があるのに対して、ランシエールのテキストは実践の前提となる諸問題を徹底した厳密さで哲学的に極めてゆくものである。その思考の論理はこれまでのどの思想家とも違った個性をもっているため(フーコーなど、ランシエール思想を構成する系譜を探ることはもちろん可能だが)非常に難解である。読み解くにはかなりの根気が必要だが、その厳密さゆえにランシエールの哲学はいわゆる標準的なアカデミシャンや評論家、哲学思想オタク、その他何かを書くために読んでいる詩人など、悟性的「読解」によって思想上の規範を得なければ安心できない読者や、論文生産や売文売名行為のための消費的「読解」に勤しむ読者にとっては、脅威に感じられることだろう。ただし、ここに何が書かれているかを幾分かでも読解できれば、の話だが。
論文であれ、評論であれ、批評的言説を可能にする条件それ自体をラディカルに掘り崩すランシエールの哲学を、もしも読み解くことができるなら、悟性的「読解」、消費的「読解」によって絶えず「新しい」思想を弁証法的運動のなかで求めていた者にとっては、ここが真に新しい思想への入り口となるに違いない。
とはいえ、徹底的に打ちのめされるであろうから、しばらく何も書けなくなることくらいは覚悟した方がいいようだ。
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