1000人の死を見届け、人が死ぬときに後悔したことを25の項目に集約した前著
に続く、今度は感謝、感動を与えた12人を物語とした本。著者は終末期医療に携わ
る緩和医療の内科医として活躍している。
20代後半に、中学時代同級で親しくしていた女性が自ら命を絶ったことを知り、
生きる意味、人間とは何かを自ら問い続けるなか、生きるのに疲れた人に、生を諦め
ることなく希望を持って生きてほしいと願って書いた本だという。著者はまだ30歳
代と若いが、研修医時代から現在まで1000人近い人の死を見届けた経験に基づい
て、死に際して周りの人への感謝と感動を与えた11人のエピソードを暖かい目で描
いている。淡々と、筆を抑えて、手記のごとく、事実を記述する筆致は好ましいもの
の、もう少し主人公たち、著者の感情を描写してもよかったのではないかと感じるの
は私だけだろうか。
本には11人のエピソードがあり12人ではない。では、題にある12人目はどこ
に? 読んでのお楽しみです。
小児科医の左門 新
三つ星レストランには、なぜ女性シェフがいないのか 女はなぜ素肌にセーターを着れるのか