空間認識やコミュニケーションといったテーマを扱う中で、研究者たちは人間の心理の奥底に踏み込んでいく。議論は、人間らしい対話を実現するためのハード、ソフトの実装へと続く。
例えば「2次会に行かない?」という誘いに「明日追試なんだけど」と答えた学生は、断っているのか、参加してもいいとほのめかしているのか…。あいまいな会話をコンピュータが認識するには、話者が生まじめな勉強好きか、怠け者かの背景情報が必要になるという。
人間の能力の奥深さを改めて認識する一方、現代のコンピュータがいかに未熟かを思い知らされる。
(日経コンピュータ 2004/07/12 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ソフトウェア開発に興味のある人に向くかもしれない,
By
レビュー対象商品: 感じる・楽しむ・創りだす 感性情報学 (単行本)
機械と人との接点であるユーザーインタフェースについて、人間の行動の仕組みから機械による情報収集、機械と人間との情報交換などについて、多くの研究者の取り組みがレポートされている。論文や投稿と言うよりは全体的なトーンは聞き書きであり、カジュアルなのは良いのだが、やや軽い感じがしないでもない。しかし刺激や興味に溢れる内容だ。特に面白かったのは、物語情報の圧縮や、速読の解析などである。またデータベース構造の可視化というのも興味を引かれた。 全体を通して感じたのだが、これだけの研究を実現するためのソフトウェア開発こそ、大変なテーマなのではないだろうか。ソフトウェアの開発ではコーディングする人間に意図が伝わる仕様が書けなければ意味はない。ユーザーインタフェースを介して意図を伝えることを目的とする研究を支えるのに、まずはソフトウェア開発仕様を書くことが必要というのはやや皮肉な感じ。そういう点でソフトウェア開発に興味のある人が読むと、意外に得るところがあるかもしれない。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
方向性が分かる,
By
レビュー対象商品: 感じる・楽しむ・創りだす 感性情報学 (単行本)
『感性工学』を読んだが、ただのアンケートと何が違うのか理解できなかったが、この本でようやく方向性のようなものが見えてきた。16人の研究内容を紹介しているので、どういった分野に応用可能なのかがよく分かる。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|