アクセシビリティに配慮する、ということへの敷居を下げる試みである点は評価できる。
しかし、いかんせん中味が薄い。
高齢者や弱視の方にどう見えるからまずいのか、読み上げソフトだとどう読み上げられてしまうからまずいのか、といった重要な内容にほとんどページが割かれていない。画像に文字を重ねない、といった当たり前過ぎるレベルのことにページ数が割かれている。
また、ビジネスの場における「プレゼン」としては稚拙過ぎて使えないので注意が必要である。書名から「相手を感動させるビジネスプレゼン」のようなイメージを持って買うと、がっかりすることになる。話に合わせて文字数を加えていくような表示方法に対しては、見せられた方は苦笑するしかない。
後半は、普通に書けば5ページ以内で表現できるところ、文字数の極めて少ないプレゼンという形態にすることでページ数を稼いでいる。プレゼン技法としては見るべきものは少ない。そもそも「プレゼンテーター」という言葉を用いている時点で、著者に体系だった知識がないのは明白である。