最近の新書には珍しく地味なタイトルですが,中身はとても良い本です.
著者は,子どもも大人も自分の気持ちをうまく取り扱えなくなってきており,このことが様々な困ったことを引き起こしていると述べています.そして,自分の気持ちを知る,そして,相手の気持ちを知るにはどのようにすればよいかということを,著者が行っている研修会での取り組みなどを含めて紹介しています.
本書を読んでみて,用意されている設問に答えようと考えるときに,いかに自分で自分の気持ちがちゃんと把握できていないかという事を感じました.また,子どもからの問いに対して,ありがちな答えをすると子どもたちはどのように感じることになるのかということもよく分かります.
本書は概ね,先生ないしはお母さんのために書かれていますが,父親である私にとっても十分ためになりましたし,部下を持つビジネスマンやあるいは日常の生活におけるコミュニケーションにとっても役に立つ内容だと思います.
例題や設問に答えていくことによって気持ちの取り扱い方というものを発見できる良い本です.