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愛読者―ファンレター (文春文庫)
 
 

愛読者―ファンレター (文春文庫) [文庫]

折原 一
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本にサインして送って下さい。写真送りますから、会って下さい―熱狂的読者の要求はエスカレートし、やがて悲劇が…(「覆面作家」)、作家の了解も得ず講演会を企画する図書館司書(「講演会の秘密」)、下手な小説を送りつけ添削せよと迫る作家志望者(「ファンレター」)他、覆面作家・西村香を巡る怪事件の数々。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

折原 一
1951(昭和26)年生まれ。早稲田大学卒業後、編集者を経て88年に『五つの棺』(後に改作して『七つの棺』)でデビュー。以後、大胆な叙述トリックを駆使した本格ミステリーからトラベルミステリー、サスペンス、ホラーと幅広い作風で活躍。95年には『沈黙の教室』で第48回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 329ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/11)
  • ISBN-10: 4167451085
  • ISBN-13: 978-4167451080
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
内容の全てが手紙やFAXのやり取りで構成されており

短編集のようにいくつもの話しがつまっております。

一環しているのは西村香という名の正体不明の覆面作家。

この覆面作家に色々な熱狂的なファンが「会いたい」「サインが欲しい」

「講演会に来てほしい」だの厚かましい手紙を出版社まで送ってくる。

厚かましいファンを相手にするのが西村香だったり、

時には西村香に扮する出版社の人間だったりして色々な事件へと発展する。

短編集かと思って読んでいたら途中から「もしかして続きモノ?」と疑問を抱くようになる。

そして最後の最後に待ち受けるラストとは!?

あまり期待せずに読むと◎です。密室殺人のトリックが陳腐だと言わず、

西村香と手紙やFAXでのみやり取りする形式や、西村香と関わった人間が

最後にどうなるのかを楽しんで読むと良いでしょう。
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形式:文庫
“覆面作家”西村香を巡る怪事件の数々・・・
熱狂的ファンのエスカレートする要求、勝手な言い分で講演会出演を迫る図書館司書、
西村香を助けた女、自分勝手な雑誌編集者、などなど全10編から成る連作短編

この本の面白いところは、文章がすべて“手紙”の形式で描かれているところで、
すべてのストーリーが手紙やFAX、留守電など記録として表現されているため一味違った読みごたえがある。
ただし、著者の他の作品とは違い、殺害のトリックだとか驚愕の展開といった要素はあまりないので
そちらを期待している方にはオススメできない。

個人的には、ほとんどの登場人物が常識がなかったり自己中心的であったりといかにも、
あーいるいる!と思わせる特徴的な性格という所が気に入りました。
主人公の西村香自身がすごく人間的なところも、姿を見せないのに感情移入することができて引き込まれる要素のひとつでした。

実はこの本は他の作家さんの作品を題材にしたパロディ本でもあるのですが、知らなくても十分に内容は楽しめます。
ちょっと変わった雰囲気や内容の小説を読みたい方にはオススメです。おもしろいです。
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4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 文庫収録の機会に、久しぶりにこの短編集を読み返してみて、改めて折原の力量を思いしらされた。
 というのも、現在の小説・ドラマでは当たり前のように登場する狂気、恐怖、ドロドロした情念が、10年以上も前の時点でビビッドに描写されていたからだ。
 そう、本書の主役は理想と現実の狭間に陥っていく人々なのだ。そこで著者はパロディ仕立てとして、覆面作家を狂言回しとしている。一種の緩衝材である。
 読後感は爽やかとは言えないが、人間の持つ本性を刺激するのであろうか、不思議な魅力・魔力を覚えずにはいられない異色作である。だから私も再び手に取ったのであろう。
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