刑事雪平夏見シリーズの最新刊4作目です。
雪平夏見というキャラクターは、日本のミステリー・サスペンス界隈において、近年もっとも魅力的な刑事の一人だと思います。バツイチ、子持ち、酒豪、仕事馬鹿、射殺経験有り、無駄に美人。どうしても頭の中で篠原涼子が映像化されてしまうのですが、彼女のイメージで読んでも十分に魅力的です。逆にドラマ化以降の作品はあえて彼女を念頭に置きながら書いているような気もします。
さて、本作ですが、相変わらず、「軽い」です。薄っぺらいと言ってもいいです。ミステリーとしては本当に貧弱なんですが、2時間サスペンスと考えると、本当に丁度良いスケールとボリューム、そして構成です。そもそも脚本家であった著者なので、どうしてもそういう方向に筆が進んでしまうのでしょうね。ハードカバーにも関わらず2〜3時間で読めてしまうのは、コスパ的にはちょっと寂しいです。
でも、雪平夏見が読めるのもこれが最後か、もしかしたら次作が出るか、とにかくそう息が長いキャラクターでは無さそうなので、雪平ファンならきちんとコンプリートしておくべきでしょうね。