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愛国と米国―日本人はアメリカを愛せるのか (平凡社新書)
 
 

愛国と米国―日本人はアメリカを愛せるのか (平凡社新書) [新書]

鈴木 邦男
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「アメリカとは何か」。この巨大な謎に立ち向かうことは、日本を考えることであり、自分自身を考えることだ。生まれる前から「反米愛国」少年だった著者が、「鬼畜米英」「ウエルカム・アメリカ」の過去から、田母神論文でも話題となったルーズベルトの陰謀説、核武装論まで、愛国派はアメリカをどう見てきたかを検討する。従属でも、感情的な反撥でも、無視でもなく、今、“闘う”覚悟を持って超大国と向き合おう。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

鈴木 邦男
1943年福島県生まれ。著述家。早稲田大学政治経済学部卒業。72年に新右翼団体・一水会を設立。99年に同会代表を辞し顧問に。東京都中野区在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 平凡社 (2009/06)
  • ISBN-10: 4582854710
  • ISBN-13: 978-4582854718
  • 発売日: 2009/06
  • 商品の寸法: 17.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 猫だるま VINE™ メンバー
形式:新書
自分に正直にひとは、思想家として誤解されやすい。
反対の言い方なら、かたよっている方が、筋道たてやすいからでしょうね。

天皇が好きな左翼。自虐的歴史観(この言葉の論理矛盾もすごいと思う。自分を正当化するのは当たり前っちゃー当たり前なんだから)の右翼。こんな人がいたっていいと思うし、実際にもいると思うけどね。
イデオロギーと個人の志向は、別のモノのはず。。。

五章で出てくる、赤尾敏は、日米戦争に反対した右翼です。

で、本来なら著者のいう反米こそ日本人にはシンプルなはず。
日本は戦争をしてアメリカに負けたのだから。
この複雑さが、本著の隠れたテーマなのかもしれません。

もちろん、この本の表のテーマは、アメリカとは何かです。
サブタイトルには、日本人はアメリカを愛せるのか とあります。
自分が嫌いな人は、他人を愛せない。。。

六章の田母神さんの論文について言及。
正確な引用ではありませんが、自衛隊は今の日本を守るモノなので過去の歴史観をうんぬんすることは、おかしい、旨かかれています。同感。
個人の志向である歴史「感」は、公人である以上、表明すべきではなかったかなとも思います。

↑は僕が思ったことですが、この本を読めばいろいろ考えさせられて、自分の意見をしゃべりたくなります。
そんな、いい本です。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書では出版時に話題となっていた田母神俊雄・航空幕僚長(当時)の論文にも言及する。著者は「自虐史観ではこの国を護るという気にはならない」という田母神氏の怒りや憤りに理解を示すものの、全面的には賛同しない。何故なら、自衛隊は日本の現在を護るもので、過去や過去の歴史観を護るのではないからである。自衛隊は自分を否定する者も護る存在であるべきと主張する。
記者も著者の主張には共感できる部分がある。戦前の日本の軍隊は天皇の軍隊であり、国民を守るものではなかった。沖縄戦では日本軍は民衆を守るどころか、反対に盾にしたこともあった。旧満州(偽満州国)において関東軍は満蒙開拓団を置き去りして真っ先に逃走した。もし自衛隊が真に国民を守る組織であるならば、このような旧軍の体質を徹底的に批判することから始めなければならない。
そもそも戦前の日本を批判的に描く歴史観を自虐史観と呼ぶこと自体が誤りである。戦後日本は戦前の軍国主義を否定した上に成立している。それは国の基本法である日本国憲法の前文で「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意」と宣言されているとおりである。
戦前を否定した戦後日本で戦前を批判することは決して「自虐」(自分を虐げる)ではない。戦前の日本を否定的に描いた歴史観を「自虐」史観と受け止める発想は、自己が戦前の軍国主義的体質そのものであると自白しているも同然である。そのような思想が自衛隊内で幅を利かせているならば、自衛隊が国民を守ることはあり得ない。
本書のユニークさは全共闘世代の安保闘争を反米愛国と位置付けている点にある。記者は新築マンションをだまし売りした大手不動産会社と裁判闘争を続けたため(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)、左翼側の人と交わることが多かった。記者のような社会悪に苦しむ被害者には左翼の方が共感する人が多いという現実があるためである。
それでも少しの異論も許容しない教条主義的なところに閉口させられることもあった。そこには左翼が否定する戦前の軍国日本と同じ体質があった。狭量な一部の左翼に比べると安保闘争からも愛国を見出す著者の発想は柔軟である。お互いの思想を知ることの重要性を実感した。
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