出版社/著者からの内容紹介
団鬼六先生が亡くなる一週間ほど前に書いた
絶筆原稿は、官能小説ではなく、
愛犬アリス(ラブラドール・レトリバー11歳)との別れの予感、切なる想い。
絶筆原稿は、官能小説ではなく、
愛犬アリス(ラブラドール・レトリバー11歳)との別れの予感、切なる想い。
団鬼六、2011年5月6日永眠。享年79歳。
そしてアリスは、大好きなパパを天国へ見送った
お別れのときを写真と長女・由起子氏によるエッセイで綴ったラストは感涙!
内容(「BOOK」データベースより)
稀代の無頼派作家が最後に同衾したのはラブラドール・レトリバー、十一歳。男と犬の黄昏ゆく時間は、おかしく、せつなく過ぎた。―団鬼六絶筆。
出版社からのコメント
あなたが人生の最後に同衾したい人は、誰ですか?
この質問に、世の老年世代は、「長年連れ添った犬や猫」と
答えるかもしれません。セックスレス、夫婦別室が当たり前に
なった熟年夫婦にとって、枯れゆく己の肉体に寄り添って
ほしいのは、従順で優しい目をしたふわふわの毛の持ち主。
------数多の女性を抱いてきたであろう、最後の無頼派作家、
あの、団鬼六でさえ、そうでした。
About this Title
私は今、病室にいる。検診にくる看護師を捉まえてはアリスの話をするのだ。家に帰ったら...と私は朦朧とした意識をつなぎ合わせながら思いを馳せる。
また夕暮れ時にアリスと共に散歩に行こう。線路沿いを老犬と老人がヨタヨタと寄り添いながら歩く。子どもたちは急ぎ早に家路に向かう時刻だ。バイクがクラクションを鳴らしながら私たちの横を邪魔そうに通り抜ける。きっとアリスは私を気遣って振り向くだろう。行く先は決めていない。 ------絶筆原稿より
また夕暮れ時にアリスと共に散歩に行こう。線路沿いを老犬と老人がヨタヨタと寄り添いながら歩く。子どもたちは急ぎ早に家路に向かう時刻だ。バイクがクラクションを鳴らしながら私たちの横を邪魔そうに通り抜ける。きっとアリスは私を気遣って振り向くだろう。行く先は決めていない。 ------絶筆原稿より