両親の借金の形に、大富豪に売られ、高校卒業までの契約で
息子の性欲処理係として仕えることになったが・・・
というあらすじからは、陰惨な陵辱ものを想像しますが、
実は学園ものに近い純愛物語です。
主従関係は比較的序盤で事実上消滅しています。
全寮制高校での学園生活が全文の約半分を占めます。
学生寮、礼拝堂、生徒会、体育祭などの
学園ものお約束要素も盛りだくさんです。
冒頭の暗さから一転し、楽しげな学園物語が展開し、
えっ?こういう話だったの?と思わず
あらすじを読み返してしまいそうになります。
攻めの一輝は傲慢口調ながらも根は優しく、
受けの春也は不遇を受け入れつつ前向きな性格です。
諸悪の根源である鬼畜な父親の影に怯えつつ、
卒業まで二人は楽しい学生生活を過ごします。
そして卒業後、紆余曲折を経て二人は無事に結ばれます。
結局、頭のおかしな親達に悩まされて、
恋人同士になるまでに10年以上もかかってしまった
二人の長い長い恋愛物語です。本も厚めです。
あらすじからは想像できないくらい甘い話ですので、
暗くて残酷なBLが苦手な方でも楽しく読めるのでは。