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愛はさだめ、さだめは死 (ハヤカワ文庫SF)
 
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愛はさだめ、さだめは死 (ハヤカワ文庫SF) [文庫]

ジェイムズ,Jr. ティプトリー , ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア , 浅倉 久志
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自然と本能のまえにとまどう異星生物のライフサイクルを、斬新なスタイルで描き、1973年度ネビュラ賞に輝く表題作ほか、コンピュータによって他人の肉体とつながれた女の悲劇を通して、熾烈な未来社会をかいま見せ、1974年度ヒューゴー賞を獲得したサイバーパンクSFの先駆的作品「接続された女」、ユカタン半島に不時着した飛行機の乗客が体験した意外な事件を軸に、男女の性の落差を鋭くえぐった問題作「男たちの知らない女」など、つねにアメリカSF界の話題を独占し、注目をあつめつづけたティプトリーが、現代SFの頂点をきわめた華麗なる傑作中短篇全12篇を結集!

登録情報

  • 文庫: 389ページ
  • 出版社: 早川書房 (1987/08)
  • ISBN-10: 4150107300
  • ISBN-13: 978-4150107307
  • 発売日: 1987/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 技巧の粋を堪能する, 2007/7/23
By 
レビュー対象商品: 愛はさだめ、さだめは死 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
作者の強烈なプロフィールを知ってしまった後に読んだので、最初のうちはそれほど大したことないかと思っていましたが「接続された女」「男たちの知らない女」あたりでのめり込み、「愛はさだめ、さだめは死」「最後の午後に」でノックアウトです。人間とは違う生物の本能を心情として読者に体験させるという極めて実験的な技巧と、アクション大作映画のクライマックスを見るような「最後の午後に」の後半部分。どうして同じ人がこれを書けるのかが不思議です。翻訳者の方にも感謝です。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 耳元で”ティプトリー”・・・と3回ささやけば・・・・・・。, 2007/11/9
レビュー対象商品: 愛はさだめ、さだめは死 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
 このレビューのタイトルは、一種の呪文のようなもので。ティプトリーの作品のレビューを書いているこのような人物と、一瞬の間に恋に堕ちることが出来る。ありがたいお言葉なのです。(経験談)
『愛はさだめ、さだめは死』に収められた、12篇の短篇作品。「すべての種類のイエス」「楽園の乳」「そしてわたしは失われた道をたどり、この場所を見出した」「エイン博士の最後の飛行」「アーバンジャック」「乙女に映しておぼろげに」「接続された女」「恐竜の鼻は夜ひらく」「男たちの知らない女」「断層」「愛はさだめ、さだめは死」「最後の午後に」どれも素晴らしい作品ですが、一つだけ選ぶとすると、やはり「エイン博士の最後の飛行」と「男たちの知らない女」となってしまいます。えっ、一つじゃないって。それじゃぁ、エインと思い切って「エイン博士の最後の飛行」ですね。1969年に発表された「エイン博士の最後の飛行」ですが、地球温暖化や気候変動が顕著になっている、今こそ地球人類の一人として読んでおきたい作品なのです。
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5つ星のうち 4.0 幅広い!, 2011/4/1
レビュー対象商品: 愛はさだめ、さだめは死 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
12作の短編を収めた短編集なのですが、いわゆるSFというジャンルだけに収めきれないスケールの大きさと、斬新さにかなりびっくりしました。プロローグにあたる著者ジェイムズ・ティプトリーに関連する話しは、私個人としましては男でも女でも、面白い話しを書けるのは凄いことだと思うのでどうでも良い気がしましたが、しかし覆面作家に興味惹かれる方もいるのは理解出来ます。

中でも斬新で凄いと思ったのは、着想から語り口まで含めこれこそサイケデリック!というか何かキメて書かれたのではないか?と想像してしまう「すべての種類のイエス」(ヒッピーたちはリチャード・ブローディガンよりこっちを読むべきなのではなかったのか?とか感じました、もちろんブローディガンも好きですけど)、想像させ臨場感を持たせるカタルシスが最後の最後に来る構成がとことん上手い「楽園の乳」、キング作品としてのプロットでもおかしくないくらいのものをわざとその読後感をザラりとしたものにするための見せ方に特化した(なんかコレはいろんな映画の元ネタになってるんじゃ・・・)「エイン博士の最後の飛行」、この短編の個人的ベスト!最も洗練されたコンピューターは頭脳でありモノを買わせるには有名人に持たせるという広告代理店の虚飾を描いたものでもある「接続された女」、印象として私にとっての『ティプトリーとはこういうものだ』と決め付けてしまった衝撃を持つ世界の半分を占める性別の違う他者から見た世界の成り立ち方を理解させる「男たちの知らない女」、ものすごくクールなSFと感じるトピックひとつを丁寧に扱った「断層」、表題作でもあり確かに斬新な「愛はさだめ、さだめは死」、この放り投げっぷりはさすがの「最後の午後に」です。

正直に言えば、スタイルとして斬新なだけ(たとえば「愛はさだめ、さだめは死」とか)なものもありますが、そのオリジナリティは決して色褪せていませんし、何よりこのスタイルと文体とテーマに対するアプローチの仕方のレパートリィの広さがとんでもないクラスです。この中の1篇を書くレベルの作家さんはいると思いますが、同じ作者が書いたとは思えないほど手法も様々で素晴らしいです。「すべての種類のイエス」と「エイン博士の最後の飛行」と「男たちの知らない女」が同じ作者だと感じられる読者は少ないと思います。

多少なりとも作風を感じるとすれば、男女の性差に非常にヴィヴィッドな作家である、というくらいでしょうか?それもSFで。

短編SFが好きな方にオススメ致します。
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