ヒーロー・ディランは作曲家で放蕩者。
落馬して頭を打って以来、金属音が常に脳内で鳴っているため絶望し、
自殺を図ろうとしますが、ヒロイン・グレースのバイオリンによって思いとどまります。
彼女のバイオリンを聴いている間だけは金属音が消えることに気づいたディランは、
グレースを5年もの間探し回りますが・・。
画家と駆け落ちしたグレースは5年後イギリスに戻ったものの、
生活手段が限られ貧困にあえいでいます。
楽団として参加したパーティでディランを見かけます。
命を救ってあげたというのに、耳にする噂は自堕落なものばかり。
芸術家にうんざりしていたグレースは、ディランに「女神ミューズだ」と囁かれても、
感じるのは恐怖ばかり、そこでディランは「娘の家庭教師として雇う」と提案します。
ディランとディランの娘との成長を目の当たりにするうちに、
いつしかグレースの心にこみあげてくる愛情。
原題「His Every Kiss」ギルティ罪悪感シリーズ第2作です。
放蕩者・音楽家としては優れているものの、
人間としては未熟なディランが、なんだか可愛らしかった。
切なさも甘さも足りませんが、物語としてよくできていると思います。
前作「愛のかけらは菫色」にも登場するハモンド子爵が気になってしょうがありません。
第3作はハモンド子爵とヴァイオラの物語みたいなので、楽しみです。