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愛の挨拶
 
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愛の挨拶 [単行本]

本岡 類
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「定年になったら、一緒にこの曲を合奏しよう」妻と交わした約束だった。そのために、ピアノを習った。二人の楽しみのはずだった…。突然の訃報、独りきりの家、人生設計の破綻。それでも「大人のピアノ教室」に通い続ける証券マンに、光はさすのか。混乱の中で立ちすくむ時、懐かしい妻の声がよみがえる―。夫婦の愛の物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

本岡 類
1951年千葉県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社に入社。81年「歪んだ駒跡」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。多くのミステリ作品を発表してきた。千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 319ページ
  • 出版社: 新潮社 (2007/08)
  • ISBN-10: 4104083038
  • ISBN-13: 978-4104083039
  • 発売日: 2007/08
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 261,292位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ふたりの奇跡 2007/11/15
形式:単行本
夫婦の愛の物語である。だがそれは過去へさかのぼり、夫が独りで妻への、そして
妻からの愛を確認してゆく物語だ。
オランダへ旅行中の妻が突然死した。現実も未来も主人公・仁科を置いて
遠ざかっていく。定年後に二人で合奏しようと約束していた「愛の挨拶」。妻が
ヴァイオリン、仁科がピアノを弾いて楽しむはずだったのに……。
そのために通い始めた大人のピアノ教室が、はからずも仁科をかろうじて
支える役割を担う。
積極的にとまではいかないまでも、レッスンに通ううちに、こじんまりとした
クラスの人たちとの淡い交流が始まる。皆、それなりのわけがあっての教室通いだ。
そして、そのわけの裏には屈託がある。それぞれが煩雑な現実を生きる大人なのだ。
そして、ビルマ人の少女ザベーとの偶然の出会いとその後の関わりによって、
仁科はもちろんのこと、クラスの仲間が少しずつ変わり始める。
ビルマからの難民の現状を知るにいたって、自らを振り返らずにはいられなく
なるのだ。
それでもぐずぐずと、妻の死の状況に、どうしても拭いきれない感情をかぶせてしまい、
独りになると荒れる仁科が物語に翳りをつけ、さすが本岡類さんらしいひっぱりかたを
する。
わきあがる妻への思いに、読む私もふと心を揺さぶられていることに気づく。

愛の証はちゃんと残されていた。ラストシーンは美しい。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 正義の味方 トップ500レビュアー
形式:単行本
主人公の妻が何故かオランダのマーストリヒトに一人旅。そこのホテルで脳溢血で死んだとオランダ人ピアニストから国際電話が入った。突然のことでしかも外国からの訃報に戸惑う。夫は妻の旅行目的や不貞を疑う。しかしその後は夫のピアノ教室や、不法滞在の子供の話が続き、私は読んでいてやや厭きてきた。ところが終盤に妻に関する全ての謎や理由が解明され、特に最後は感動の場面に泣けてしょうがなかった。よって読後感は大変良かった。 主人公の仁科透、興栄証券勤務の50代後半の本店営業監理室次長。証券会社の営業からすれば完全に窓際閑職で、早期退職優遇制度の挙手待ちポストだ。準定年で、妻とは旅行かピアノを習い一緒に演奏をと考えていた。妻の布由子は3歳下のバイオリンを弾く音大卒。娘が一人、西武新宿線花小金井に住む。夫は妻の不貞を勘繰り、ずっと疑いを持ち続ける。その間にクワノ楽器の高田馬場教室で、青柳美佐先生と植草・立花・真部の生徒3人との交流があり、彼らは入国管理局の施設収容の不法残留外国人一家3人の支援をする。夫の透は妻について、或る日友人から真実を聞くことが出来た。それは夫の想像とは全く違うものだった。謎は全て解けた。かつ夫には4本のテープが残されていた。そしてそれを基にピアノ教室の発表会に、妻との約束のE.エルガーが婚約者の為に作った3分間の小曲「愛の挨拶」を演奏するという一大決心をする。初心者には非常に難しい曲で、結婚記念日の9月18日まで準備に4カ月しかない。ここから先、また結末は・・・素晴らしい。後半になり、この物語の流れにとにかく引き込まれた。読みどころは、妻は何故にこの時機に一人でオランダに旅だったか、何故に妻は夫に4本のテープを残したか、そして最高潮はクワノ楽器高田馬場教室の発表会での夫と妻の合奏の3分間だ。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
週刊文春の「読書日記」で俳優の山崎努さんが、えらく褒めていたので読んでみました。
結論は「なるほど、なるほど」

ただし、本の帯に書いてあったとおりの大人の純愛小説だと思って読むと、肩すかしされた感があるかも。
大人のピアノ教室が舞台で登場人物も多彩ですが、中でも「植草さん」がいかにもオッサンぽくって僕は好きです。
小説としてちょっとクササはありますが、とても良い話です。

僕も大人の音楽教室に通いたくなったなあ。
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