前作「ヒロインになろうか!」でも同じ趣旨で書きましたが、Berryz工房楽曲の最大の特徴は「安心感」だと感じています。上の世代の者が眉をひそめるようなテーマは決して歌わない。老若男女全てが安心して聴けるのがBerryz工房です。そして、そうさせているのは「真面目で純情一直線」な歌詞の世界観。
メンバー7人中5人が高校を卒業したBerryz工房は、大人のアイドルグループとして新たな一歩を踏み出しました。つんく氏曰く、今後はさらに大人でセクシーなイメージを強調していくとのこと。しかしながら私が見る限り、セクシーといっても年齢相応の女性らしさを表現したものであって、度を超えて男心をそそるようなものではありません。また、楽曲世界観は大人なりの真面目な純情を描いており、決して過激に走ったりもしていません。それを歌詞に見てみましょう。
「一度だけ ウソついたんだ キスくらい何度もしたことあるって」
こんなふうに強がってみても、それは実に微笑ましい強がりです。大人ですから、キスぐらい何度もするでしょう。それがウソだというのなら、何て奥手で純情な女の子たちなのでしょう。
「愛情より友情だなんて 青春マンガだよ 昭和時代の」
こんなふうにイキがってみても、全体を貫く歌詞のトーンが十分に昭和時代です。(曲も1970年代後半のニューミュージックみたいですし。) 特に、この曲のメインテーマともいえるこの部分、「愛の弾丸 私ごと飛び込んでみたい」という歌詞は、何の駆け引きもない真っ直ぐな愛情のぶつけっぷりが清々しく、今どきこんなに直球で愛を表現する大人の女子は珍しいとさえ思います。とても良い意味で、まさに「昭和時代の青春マンガ」な歌詞世界だと言えますね。
小学生でデビューした彼女たちは、大人になってもセクシーになっても、聴く者をほっこりさせる温もりに満ち溢れている。これからもずっと、Berryz工房は変わらずBerryz工房なのだと信じられるのが嬉しいです。