デビュー作品で虜になったので、次回作を待ってました。
「巣」とありますが、決して虫の話ではありません、人間の、高校生同士のお話です(設定にファンタジーの部分が入っているのですが)
ハイクラスに属して持てるものをすべて持ってる恵まれた澄也と、下層に属して虚弱な身体だけど芯のしっかりした翼。
最初のうちは鼻もひっかけないもてあそんで終わってしまうような対象だった翼に対して、澄也の気持ちが変わっていきます。
翼は一見弱々しいのだけれど、純粋である故の強さみたいなものを持っているんですね。
結局澄也はヘタレ攻めにならざるを得ないという展開なのです!
ファンタジーの世界なのに説得力があって、デビュー作でもそうでしたが、受けと攻めのバランスが絶妙です。
この作者さんの描く「受け」はただ弱々しかったりいじらしいだけでない、何かプラスのものがあるようです。
揺らがない信念とでも言うのでしょうか、強いものにも弱いものにも自分のコアの部分をいつも同じにに保っていて、それでいながら愛する対象(攻め)に対しては限りなく豊かな愛情を持ち続けている。。。
「力は正義なり」の世の中で、自己主張する場もなく、けれどささやかな幸せに感謝しながら生きているすべてのものたち、人間も動物も植物も含めて、そういう対象に対しての作者の暖かくて優しい目を感じます。
上品だけどエロっていうのも特徴でしょうか!!
大好きなお話でした。