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5つ星のうち 5.0
狂気的な恋の情念,
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レビュー対象商品: 愛の勝利を ムッソリーニを愛した女 [DVD] (DVD)
ストーリーとしては、ストーカー女の末路って感じがしましたが...。 前半は少々緩慢と感じるかも。画面も暗く、さしたる展開もない。何が起こっているのかも定かではなく、話も飛びまくりで、ドラマもあるんだかないんだかという状況。後半はムッソリーニを愛した女性のドラマが感じられるものの、愛した動機も(愛に理由は不要かもしれませんが)イマイチわからない。 しかし、ムッソリーニが権力の階段を駆け上り、彼女が精神病院送りとなる辺りから俄然緊張感を帯びてきます。とにかく主演のジョヴァンナ・メッゾジョルノが凄いです。フランソア・トリュフォーが文豪ビクトル・ユーゴーの次女アデルの英国騎兵中尉への狂気的な恋の情念を描いた「アデルの恋の物語」での、イザベル・アジャーニの演技を思い出します。それに勝るとも劣らない圧倒的な演技を見せます。 また、ムッソリーニを演じたフィリッポ・ティーミは、一人二役で息子役も演じているんですが、これも凄かった。彼は自分がムッソリーニの嫡子であると主張を続けて、最後には母親と同じように精神病院にいれられて、27才で生涯を閉じるのですが、ムッソリーニの演説の真似を始めその狂気の描写が真にせまっています。一番の被害者はこの息子かもしれません。 画面の中に文字が挿入されたり、白黒のドキュメンタリー映像がつかわれたり、オペラの舞台をみているように芝居がかっていたり。現代美術のようなアートな映像。イーダが鉄格子によじ登り、外へ何通もの手紙を投げる場面での暗闇に雪が舞い散る鉄格子の外と、彼女の背中のコントラストなど印象的なシーンも多い。 さらに、映画館でのシーンも何度かあるのですが、特に、チャップリンの「キッド」を観ながらイーダが涙を流すシーンは、胸を打つものがありました。 ところで、イーダ・ダルセルは実在の人物だとのことですが、彼女が実際にムッソリーニと結婚していたのかどうかはわからず(彼女が隠したと主張していた結婚証明書はその後も未発見)、映画の中でもそのあたりはぼかしています。 クラレッタ・ぺタッチを始めとして、複数の愛人がいた事を隠していないムッソリーニが、なぜ彼女のことだけを隠匿したんでしょうかね?
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