小学校の頃、「グッバイママ」という坂口良子主演のテレビドラマで
「恋は盲目」が使われて、本当にヒットしていた。
当時レコードを買う余裕のあった洋楽ファンは、
みんな持っていたのじゃないかな?
私は小学校だったから、このアルバムを全曲聴けたのは、
それから数年経って、貸しレコード屋ができた頃でした。
なんせ「恋は盲目」は文句なしに名曲です。
たった2分でよくぞこれだけの展開ができて、
しかもこれだけ劇的に歌えるものだと感心します。
でもサルサのリズムに乗って歌われる「踊りたいのに」も、
本当に軽快な癖に切ない気持ちが歌われていて、絶対お薦めの曲です。
表題曲の「愛の余韻」は、そんな中でかなり地味なできあがりですが、
深く哲学的な内容で、じわっとした感動を味わえると思います。
「バラの少女」も、軽くあっさりと歌われますが、
ジャニスらしい感性に満ちていて、気持ちのいい曲です。
「ブルースの華」は、題名が醸し出す雰囲気の通り、
かなりゴージャスな歌いっぷりで、すっきりとしますが、
これも「過ぎ去った時」を歌う切なさに満ちています。
「疲れ果てた心」では、ストリングスや管楽器が贅沢に使われていて、
まるで広い大自然の中に沈む夕日を見ているような気持ちになります。
最終曲「聖なる歌」は、ゲストを迎えての歌で、
ギター一本のシンプルな伴奏がとても素敵です。
歌詞もやはりとても切ないものです。
ライナーノートにあるとおり、
ジャニスはこのアルバムがあまり好きではないようですが、
このアルバムのお陰で日本での大ヒットがあり、
やはりジャニス史においては抜かせないものです。
今回の再発売で、デジタル・リマスターが施され、
音も大分聞きやすくなっています。
どうしてデジタル・リマスターの表示が大きく日本語でなされていないのか不思議です。