映画そのものの映像までも美しく気高く見せる程の効果を生み出していた。
音楽の持つ力が商業主義に絡めとられ一時的な売上の増大と反比例するように失われていく
その少し前の、得難い邂逅だったようにも思える。当初発売当時もLPアルバムでは買わず、
EPシングルのみを買った。今でもレコード棚にひっそり眠っているはずだ。
これまた今は昔、八方尾根スキー場の夕暮れを告げるアナウンスのBGMにこの曲が使われていて
リフトに乗りながら、あるいはゲレンデで、その日最後の一本を滑る合図のように耳を傾けては
遠景の雪山がうっすら茜色に染まるのを心に刻んだものだった。
銀世界に木霊するデュエットの名唱、見事にはまっていましたね。山側を見上げて
夕映えの斜面を滑走してくるスキーヤーの姿を眺めると幻想的にさえ見えた。麓には灯りが
点灯し始め堪らなく優しく。映像の世界に入り込んだかのような気にさせる幸せなひと時。
若き日の印象的な記憶である。
今はどうなのだろう?何の曲が使われているのだろう?
長らく赴いていないしもう行くことはないかも知れないが、その時代、時代で
心に焼きつくシーンを生み続けていて欲しいと思う。シーハイル!! 八方尾根よ永遠に!