なぜディズニーランドに弁当を持ち込んではならないのか。
なぜ消費しなければならないという命令が自明視されるのか。
なぜあらゆる領域で横行する「民営化」は国家装置の肥大と矛盾しないのか。
なぜ学生(若者)はバッシングされるのか。
本書はそれらの疑問にクリアに応答し、さらにその先を
読者みずからが思考し、応対する契機を夥しく配備する。
本書が言葉を発するポジションは、ひとつの社会に内在しながら
確固とした定位置には画定されえない普遍的特異者のマイナー
なポジションである。状況の局所的・具体的分析からはじめて、
状況を脱臼させ、抵抗の場を構成する実践で、本書は満たされている。
今日の世界に、漠然とであれ、違和や苛立ちを感じる人々のための、
本書はマイナーにして特異な闘争へと誘なう呼びかけである。