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愛と憎しみの新宿 半径一キロの日本近代史 (ちくま新書 858)
 
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愛と憎しみの新宿 半径一キロの日本近代史 (ちくま新書 858) [新書]

平井 玄
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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愛と憎しみの新宿 半径一キロの日本近代史 (ちくま新書 858) + 新宿今昔ものがたり 文化と芸能の三百年
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登録情報

  • 新書: 254ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/8/6)
  • ISBN-10: 4480065555
  • ISBN-13: 978-4480065551
  • 発売日: 2010/8/6
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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著者の平井さんより3つ下の私がおぼえている新宿は、工事中でいつもびしょびしょの狭い地下道、開演に遅れて席を探していたりすると蹴飛ばされる日活名画座、紀伊国屋書店はもちろん行ったけれど64年で9階建てって、そんなに立派だったかなあ(もっと小さかった印象)。
この本は2丁目の洗濯屋の息子として生きた平井さんの記憶、新宿という街の歴史、60年代文化、闘争、漱石さんら文学者の目を通しての新宿などを、ノスタルジーに閉じ込めることなく活写している。そして最後にはこの街を拠点に活動する店ベルクの持つ意味合いが描かれる。
敷石をもう一度はがすように書き抜かれるこの本を通して気がついたことは、現在の知性や面白い事象がじつはきわめて抑圧的なもので、つねに何かを隠そう忘れさせようと作用しているということ。ノスタルジーにひたったり、もっともらしい知識を消費して、もう一度面白いことに出会えないかと待っていてはダメなんだ。ここにいることを認めさせるような停滞しない知性を持って生きなければということ。
勉強になりました。ありがとう。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
元活動家であり、ドキュメンタリー作家であり、
新宿二丁目の洗濯屋の家に育った著者の私的な新宿回想録。
客観性はハナから度外視で、60年代後半当時の新宿の様子をひたすら自分の視点で綴る、
という新書らしからぬ怪作。

でも資料を集めたり、人に話を聞いたり、分析してみたりするかわりに
新宿にまつわる自身の記憶と思いを第一人称で描いたことで、
当時の新宿の空気を後世に残すという役割はじゅうぶんに果たしたと思う。
通常、読者が新書に期待するような内容ではまったくないけど。
こんなのもあってもいいと思う。

書中にも挿入されていた渡辺克己氏の写真集は、
プレミアがついてえらい値段になってしまっているけど、
当時のワイルドな新宿の様子がビリビリと伝わってくる名著ですよ。
新宿 1965‐97―娼婦、ヤクザ、オカマ、ヌード嬢…彼らが「流しの写真屋」の客だった (フォト・ミュゼ)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 評者が出会った早稲田出身者は、そのほとんどが狡猾なお調子者だった。「おかまと吃る女に馬鹿はいない」「みどりという名の女に美人はいない」というくらいの真実である。本書の著者が忌まわしい大学から追放された人だというのは幸いだ。
 この新宿の原住民の舌や唇の震わせ方は意外にも繊細だし、修辞はひねくれていてときにブッキッシュな平板さが目立つにせよ、空疎な気取りがないぶん好ましい文体だ。更地になるや以前何が建っていたのかわからなくなるのが記憶の不可思議。だから地元の人がこんな地誌を遺すのはいいことだ。池袋あるいは渋谷…適材適所でシリーズ化してほしいくらい。巻末の人名解説もグッド・アイディア。
 「召命」のドイツ語(223頁)の語頭は大文字にしなはれ。三島の首(94頁)が落ちたんはバルコニーではない(あるいはこれは文彩なのか)。
 
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