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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
視点の鋭さ。,
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レビュー対象商品: 愛と幻想のファシズム(下) (単行本)
下巻では先端技術や情報の重要さがよりクローズアップされています。つまり「肉体的な弱者」というより「情報に対する弱者」がハンティングの対象になっているわけです。このような「情報強者」と「情報弱者」の対立は21世紀の最大のテーマになるのではないでしょうか。80年代にこのような問題意識をもてる視点の鋭さに驚かされます。
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
20年前に書かれた30年先の予言,
By sparerib "賭夢糸" (大阪府茨木市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫) (文庫)
久し振りにダンボールから取り出して目を通してみた。南米発のデフォルトで米ソが手を取り合い、日本にカリスマが登場する 物語。 書かれたのが1987年だが、現実の歴史は、1991年バブル崩壊、1997年に アジア金融危機と山一破綻、2002年にITバブル崩壊、2007年にサブプ ライム問題、というように「システム」の本質的課題を先送りにする 毎に起こる問題の深刻さが増して来るようだ。 主役の鈴原トウジはハンターだ。でも「ハンター」は、今、本家アメ リカでは、発達障害の文脈で語られることが圧倒的に多いようである。 行きどころは、CIAかNASAくらいなのだろうか。 日本ではどうか。アメリカに追いつく前に「アメリカという巨大な システム」の崩壊に直面することになるのではないだろうか? 村上龍の勉強量の凄さにはこの作品を読むたびに今でも圧倒される。 でも、彼の本当の凄さは30年先を見通す独特の直観力にこそある だろう。10年先、いや早くて5年先を見通す手がかりとして、 20年前に書かれたこの本を今一度手に取ってみることを多くの人 にお勧めしたい。 蛇足ながら最後に。「固定客」のいる作家の作品にレビューをつける のは、小心者の自分には結構勇気が要りました(笑)。 的外れな意見と思うなら、どうか看過下さい。
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
失われる野望,
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レビュー対象商品: 愛と幻想のファシズム(下) (講談社文庫) (文庫)
私達現代人は野望を失いつつある。キレイな言葉で言えば夢だ。何をやるにも現実的になってしまう。現実的なのが悪いわけではない。しかし、私達は手の届くところにしか手を伸ばさなくなってしまったのではないだろうか。目標はあっても、夢がないのではないだろうか。リスクを負ってでも、野望に向かい突き進む欲望を私達は感じないのではないだろうか。そんな私達の心を掻き立て、向上心をここまで乾かせる作品は他にない。経済政治に知識が疎くても十分にためになる本だった。
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