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愛でもない青春でもない旅立たない
 
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愛でもない青春でもない旅立たない [単行本]

前田 司郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,365 通常配送無料 詳細
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合計価格: ¥ 1,745

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

青春とか愛とか、さして中身のない言葉はいらない。誰かに愛されているのか、誰を愛しているのかだってわからない。旅立つこともない。僕は毎日自分のふつうの日常を散歩しているだけ。だから、歩くための道はあったほうがいい。時間も空も、足も。誰かのために歩いているわけじゃないけど。日常はそれなりに幸福で、それなりに不幸だし。今もどこかで誰かが死んでいて、どこかで誰かが生まれている。そしてすべての人は生を死に続けている。それにいちいち涙は流さない。ただ食べて、出して、オイシイとかマズイとか言いながら。僕は何者でここはいったいどこなのか?まあどうでもいいんだけど。リアルなことはあるとは思うけど。リアルな……たぶん、この小説は。僕らの時代の現実は、そう簡単には……。
この小説は、恋愛小説かもしれないし、純文学かもしれない。そうでないかもしれない。ここにあるのはいわゆる青春ではない、しかし、まぎれもなく青春小説だ。

内容(「BOOK」データベースより)

この小説は、恋愛小説かもしれないし、純文学かもしれない。そうでないかもしれない。ここにあるのはいわゆる青春ではない、しかし、まぎれもない青春小説だ。

登録情報

  • 単行本: 160ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/9/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062130742
  • ISBN-13: 978-4062130745
  • 発売日: 2005/9/16
  • 商品の寸法: 18.8 x 15.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 325,499位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
「現代文学」 2007/1/11
形式:単行本
 これぞ現代文学。いったい何が中心なのか、不可解に挿入される夢の挿話も、そのなかの少女もどこへやら、青くさい青春の日々はしかし鬱々と過ぎていく。

 しかし、こういう青春小説は書くのが難しい。たとえば、主人公に僕は駄目なやつなんだと言わせたとしても、それは安いナルシズムと受けとめられて失敗しちゃうから。ただ、これはやよい。駄目な理由が曖昧であり、心情と背景(エピソード)をうまくあわせて、そんなに語りがうっとうしくない。それはけれど、文章のなせる業、かもしれない。

 にしても、文章がよい。イメージ的には(綿矢りさ+舞城王太郎)÷2+αーβといったところ。なかなか好みの文章である。このあとの「北区の滅亡〜」がどうやら傑作らしいので、そっちも読みたい。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By aquatio VINE™ メンバー
形式:文庫
本書はまず、この秀逸なる表題にしてすでに読者の心をしっかりつかむことができていると言えるだろう。その速攻ぶりに比べ、話の進展はちんたらして、なんとももどかしいような、ありきたりのような…
いずれにしても、まぁ、これが若者の生活だよな。
30年前の自分と自分の周りの風景を、改めて「現代語」で語られているようで、実に不思議な気分に陥った。

配置されるモノやサービスが変わっても、若者の心象風景は面白いくらい変わらないのではないかしら、と、何やら不思議な暖かみを感じることができた。
表題に言う「青春でもない」というより、まさに、あぁ、青春そのものだなぁと感じ入る。
と同時に、いつの時代も、オンナの方が先を行っているんだな、と。
いつも、オンナは不思議な生き物で、本書においても、そんなオンナの凄みと言うか、深さと言うか、そんなものを感じ、
またしても30年ほど前に(そして今もだが)そんなオンナに翻弄された若者としての自分をかいま見るようで、ちと恥ずかしいような、そんな気分を味わうんだった。

小品にして、よくできた秀作であると思う。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
秀逸 2007/1/1
形式:単行本
自己愛によって濁されていない、うつくしく無駄のないさらりとした文章。水の中に浸かっているような心地よさがある。テンポも良く読みやすい。平凡な大学生の日常と心境に幻想的な夢の世界が折り込まれる。重苦しい主張もテーマもない。ただただ洗練された言葉がひとつの切り取られた世界をつくる。脱力しているといえばいいだろうか。それでいて作品全体に渡ってどこか切なさを漂わせる。純粋に読んで良かったと思わせる何かがある。平凡な大学生をひとときでも経験した人なら誰しも共感できるのではないだろうか。
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