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愛する者に死を (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1805)
 
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愛する者に死を (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1805) [新書]

リチャード・ニーリイ , 仁賀 克雄
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

わたしは殺人を計画している。場所はサンフランシスコ、九月八日夕方に実行する。犠牲者は女性……奇怪な書き出しで始まる手紙の送り主は、P・Sとだけ名乗っていた。殺人の顛末を手記にするから出版しないかというのだ。業績不振に悩むニューヨークの出版社長コステインはこの話に飛びつき、すぐに自分の愛人であり編集部長のジーナを伴いサンフランシスコへ向かう。だが、それは周到に仕組まれた罠だった。殺人現場へと誘い込まれ、ニューヨークへと逃げ帰った二人の前に現われたのは……逆転に次ぐ逆転が襲う、これぞサプライズの真骨頂。騙しの天才ニーリイの長篇デビュー作、ついに邦訳なる!

内容(「BOOK」データベースより)

わたしは殺人を計画している。場所はサンフランシスコ、九月八日夕方に実行する。犠牲者は女性…奇怪な書き出しで始まる手紙の送り主は、P・Sとだけ名乗っていた。殺人の顛末を手記にするから出版しないかというのだ。業績不振に悩むニューヨークの出版社社長コステインはこの話に飛びつき、すぐに自分の愛人であり編集部長のジーナを伴いサンフランシスコへ向かう。だが、それは周到に仕組まれた罠だった。殺人現場に誘い込まれ、ニューヨークへと逃げ帰った二人の前に現われたのは…サプライズの名手がミステリ界を唸らせたデビュー作。

登録情報

  • 新書: 190ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/10/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4150018057
  • ISBN-13: 978-4150018054
  • 発売日: 2007/10/17
  • 商品の寸法: 18.4 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 687,179位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追人009 トップ500レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
サイコ・サスペンスの先駆者で且つ本格ミステリーの書き手としても一級品の腕を持つ巨匠ニーリイの1969年に書かれた驚嘆すべき処女作です。ニューヨークの出版社社長マイクの元へある日、日時を指定してサンフランシスコで殺人計画を立てているという内容のP・Sと署名された手紙が届く。業績不振なマイクは起死回生を狙い、編集部長である妻のジーナを連れて空路現地へ飛ぶ。電話でアパートに呼び出された彼は、まだ暖かい女の死体を発見し、ジーナも何者かに襲われるが危うく難を逃れる。罠に落ちたと思った夫婦は、逃げるようにニューヨークへ引き返す。精神科医の治療を受けているマイクの娘キャロル、その夫で副社長デイヴィッド、彼の秘書リタ、会社の法律顧問でキャロルが若かりし頃仲の良かったサムらが登場する。帰る早々マイクは警察に呼び出され、サンフランシスコ市警のフレンドリー警部によって殺人罪で逮捕されるのだが・・・・。

マイクという個性の強い人物を中心に物語は展開して行きます。殺人者が恐喝者である女を殺すシーンや登場人物の心理描写が効果的に挿入されて、読者に何が真実なのかを最後まで迷い疑わせます。やがて解き明かされる戦慄すべき事件の全貌とは・・・・? 勿論それは書けませんが、遡って読み返すと作者は巧みな伏線を張って手掛りを残してくれています。けれども、恐らく大半の人がその意味合いに気づかないまま通り過ぎるでしょう。また、本書に於いて作者は終止一貫してフェア・プレーに徹している事を私が保証致します。読み終わって、久し振りに見事に騙されたなというミステリーの醍醐味(美酒)に酔っぱらいました。著者をこれまでご存知でなかった方は、彼の過去に訳された作品も探してぜひ読んでみて下さい。どの作品も傑作が目白押しで、決して後悔する事はないでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
リチャード・ニーリイの、ペイパーバックで発表された’69年のデビュー作である。

「わたしは殺人を計画している。場所はサンフランシスコ・・・。」奇妙な書き出しで始まる手紙の送り主は、殺人の顛末を手記にするから出版しないかと、業績不振に悩むニューヨークの出版社社長マイクにもちかける。彼はさっそく愛人で編集部長のジーナをともなってサンフランシスコに飛ぶが、待ち受けていたのは殺された死体とジーナへの暴行だった。ニューヨークへ逃げ帰ったマイクは、件の殺人の容疑者にされてしまう。殺人予告状は何者かによって周到に仕組まれた罠だったのである。

物語は、サンフランシスコからやってきたフレンドリー警部の捜査を縦軸に、マイクとジーナ、娘のキャロル、娘婿のデイヴィッドとその秘書リタ、顧問弁護士のサムたちを巻き込んでの、たたみかけるようでスリリングな場面の連続を横軸にして、ノンストップで展開してゆく。

結末は、意外な真犯人と、ニーリイが得意とするらしい、当時流行の精神分析理論による動機の解明がなされているところも興味深い。

本書は、リチャード・ニーリイという、現在日本ではあまり知られていない奇才の書いた、サイコスリラーのつかみと本格謎解きの趣を併せもった、ペイパーバックならではのジェットコースター・サスペンスである。
このレビューは参考になりましたか?
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
「騙しの名手」R.ニーリィの長編デビュー作。業績不振のニューヨークの出版社の社長マイクが「P・S」と名乗る人物から殺人予告を受け取る発端。自分の殺人手記を売ると言うのだ。マイクはこの話に飛びつき、愛人の編集部長ジーナと殺人予告の地、サンフランシスコへ出向く。一方、マイクの娘キャロルの夫デイヴィッドは、形はマイクの共同経営者だが、マイクやジーナからは見下され、妻との夫婦生活も上手く行っておらず、あまつさえ妻と顧問弁護士サムとの浮気を疑っている。

舞台はサンフランシスコに移って、マイクに入るP・Sからの電話。幼児期のトラウマを持つらしい殺人者の独白と女の殺害。何者かに襲われるジーナ。指定された下宿家で女の死体を発見したマイクは、過去の雑誌記事で被害者と係った経緯もあり容疑者に。ここまでは、類型的なサスペンスである。う〜ん、何処に騙しの要素が入っているのだろう ? 編集者としてのR.ニーリィの経歴を活かした設定だが、ありふれた設定でもある。キャロルがOedipus complexと言うのはミスリードだと思うが、ジーナ襲撃犯とはなり得る。考えられるヴァリエーションはこれ位。ここまで読んだ範囲では、殺人犯は「***」としか考えられないのだが、それ以上の捻りはあるのだろうか ?

デビュー作と言う点を割り引いても技巧の未熟さが目立つ。後年の片鱗も見られるのだが、人物配置、伏線の張り方、ストーリー展開の何れを取っても落第点。「騙し」とは遠く離れた安手のハードボイルドを読んでいる様で、期待して本作に向かった私を失望させる出来だった。
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