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愛する海――船長50年の航海記
 
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愛する海――船長50年の航海記 [単行本(ソフトカバー)]

石田 貞夫
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

なぜ海に魅かれるのか。船長の仕事はどのようなものなのか。自らの歩みを振り返りつつ描き出される航海の魅力。そして最も思い出深い不思議な友情物語――。およそ50年もの年月を海と共に過ごし様々な航海を経験した、日本で最古参の船乗り、海の魅力と危険を知り尽くした著者が綴る航海記。

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ海に魅かれるのか、船長の仕事はどのようなものなのか、海の厳しさと不思議、そして海の男の友情。五〇年もの年月を「海一筋」で生きてきた日本一の海の男・キャプテン石田が綴る航海記。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 184ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/8/5)
  • ISBN-10: 4000220535
  • ISBN-13: 978-4000220538
  • 発売日: 2010/8/5
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 559,398位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本は海国と言われるが、海洋文学の傑作と言えるようなものは極めて少ない。その中で燦然と光る一冊が上梓された。本書は事実に基づいた極めて独自なものがあり、内容が深くて広い。

幼少時における船員への憧憬から、訓練所、処女航海、船長への道、漁労母船乗船時の逸話、ドック中の阪神大震災遭遇時のハプニング、そして長丁場となる深海調査業務の日々、全章を通じて感動のドラマが詰まっており、実に平易な語り口ながら、著者石田船長のバランスの取れた経験と知識が絶妙に統合され、文字通り「愛する海」を賦活する魅力に富んだ仕上がりになっている。

深海調査とはいかなるのもか? 特に、熱水噴出孔の探索・発見に至る過程は圧巻で、蒼茫たるインド洋の深海ロマンと一触即発の緊張を宿し発見間際のアプローチ、遂に発見、歓喜、想像を絶する深海の真闇の中へ進む様は、神秘的でスリリング、且つ、作業の透徹した厳しさが生々しくリアルに伝わってくる。

南半球のタヒチでのたまさかの出逢いに始まる、81歳のヨットマン畑下さんとの邂逅、以後の「海の友情」は、著者の真率で端的な表現に互いの心の絆の本質が託されていて、同じく海一筋に生きてきた小生にも一入で、通読中何度も込み上げてくるものがあり、鮮烈な感動を受け、涙した。
久しぶりに心が洗われ、まさに胸に沁みる作品に出合った。

畑下さんの言葉「上を目指して、一歩一歩、進んで行かなければならない」の至言は、即、著者の貫かれた生き様に重なり、本書後半の本題と感じられる。 
静かで深い哀感を伝えて終わる最終章は印象的である。

本書は単なる「海洋物」とは異なり、各章に流れているものは「海への深い愛着」であり、船員を天職とする著者の誇り高き姿が綴られている。

随所にコラムとして海の一般知識も織り込まれている点も親しみやすく、若い世代の人たちに海の上だからこそ味わえるドラマチックな舞台を湧き立たせる本書を是非読んで頂きたい。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
筆者石田船長は、僅か15歳で初航海を経験し約50年間ずっと海上での勤務を続けてこられたギネス物の船乗りだ。

貧しいが心豊かな家庭で育った船長が何故、船乗りを選んだか?「海へ 船乗りという夢」、蟹工船の流れをくむ、今や日本から絶滅してしまった北洋・南氷洋での母船式漁船団などでのエピソード「海はフシギでいっぱい」、奥尻島の津波調査、阪神淡路大震災などでの経験は、船長の運命としか言いようがない。また、同本の主題と思われる最終章「太平洋の不思議な出会い」は、よく出来たサスペンスのような本当に不思議な実話である。特に余韻を残す結末は秀逸。どの章にも通じる、現代人が忘れつつある愚直な人との付き合いと、大自然への畏敬の念は爽やかであると共に新鮮である。

文中何度も船長自ら語られているが、四方を海に囲まれた日本は船無しでは成り立たない国である。しかし、現状は外航船員に日本人は殆ど居なくなり、この日本の食糧・エネルギーはフィリピン人を中心とする外国人船員達に委ねられている。本編は、もう一度日本の若者達に「海」そして「船乗り」を目指して欲しいという、現役を去らざる負えない偉大な船乗りの切実な心のこもったメッセージである。

是非、これからの若者に読んで欲しい素晴らしい本だ。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
海という人生 2010/8/31
この本を読み始めたら最後まで一気に読んでしましました。人を船にその人生を海に例えたりしますが、15歳から海とともに生きてきた石田船長はまさにそのものです。船長としての数々の功績や貢献もすばらしく、その中で海に導かれる様に出会った自然の驚異や不思議、そして人々との出会いの中に控えめな表現ながらも船長の海や船それに係わる人々への深い思いがひしひしと伝わって来ます。老ヨットマンとの交流は同じ海で生きる者の強い絆に感動しました。読み終えた後には少し切ない気持ちとともに海を見に行きたくなる1冊です。
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