いま恋に苦しんでいる人や、悩んでいる人に向けられた手紙のような本です。
とはいえ、人は一人で生きてはいないので、
恋愛以外の愛情関係にも当てはまる内容ではないでしょうか。
著者の石井ゆかりさんは、嫉妬や焦りや遠恋や別れに悩む人の声を
ズバッと切り捨てて突き放したり、一喝して一蹴したりしません。
なぜ辛いのか、すっきりしないのか、
心と言葉を噛み砕いて、その理由を考え、
語りかけてきます。
たとえば嫉妬についての下り。
嫉妬する人は、肝心なことを見失ってはいるけれど、
「自分は愛されるはずだ」と思える力があるからこそ
傷つくことができるのではないか、と著者は述べています。
それから、自身の経験や、具体的によく知られた物語を例にあげて
まるで学生寮で夜更けに友人たちと語り明かしているように
具体的な話が続き、そうかもしれないと思わされました。
自分はだれかを愛せているかな?
愛していたいな、と読後に思う素敵な1冊です。
愛についての詩のような
最後の追記が秀逸。