渡部絵美さんはかって世界選手権で3位に入賞したこともある元オリンピック日本代表。輝かしい立派な経歴。がしかし、今やスケート界のみならず、まともなメディアやテレビ番組からは一切声がかからない。一方、彼女にコメントを求めているメディアといえば、ゴシップや噂、憶測、こき下ろし等が命の週刊誌、夕刊紙、テレビの下劣バラエティー企画など、普通の人なら相手にもしないような物ばかり。そしてこの本の内容だ。
スケート界や役員に対する恨みつらみをモチベーションにするのはまだ許されるとしても、それを言いたいなら、お金を頂く本の執筆者としての基本である取材をまずやってからだろうと思う。なーんにもしないで、自分の愚痴をだらだら書きまくっているだけでは、説得力はゼロ。6点満点の旧採点方式で点をつけると技術点0.1、芸術点0.0。
しかも、彼女のトリノの予想は大はずれ。一体どうやって彼女は今後の言論人としての体裁を保っていくのか、余計なお世話と知りつつとても心配。下劣な週刊誌のみからでも声がかかるうちはまだ救われるのかもしれないが、これだけレベルが低いと自らを証明するような本を出してしまうとそれもここまでかと思わせるような極めつけの一冊。なぜ自身のオリンピックでぶざまな失敗をやってしまったのか、なぜスケート界、ファン、まともなメディアから総スカンを食っているのか、猛反省が必要なのではないか。日の丸を背負った元日本代表という名誉をこれ以上汚さないでほしい。