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鈴木大拙とも親交のあったフロムは、現代人が愛する技術を鍛えるために真っ先にやることとして、「一人でじっとしていられること」を挙げているのが興味深い。
「愛することのできる対象」を追い求めてばかりいてはだめで、自分が「愛するに足る成熟した人間かどうか」を考えなければならないんですね。目が開かれる思いです。現代社会を生きる人すべてにお勧め。
久しぶりにこの言葉に触れたとき、涙が溢れてきた。
それは、6年前に流した悲しみの涙ではなかった。
人と触れあうことを通じ、自分が様々なものとつながっており、自分が自分で自分の存在を受け入れ、愛せるようになったことを実感した。
自分が今ここに在ることの奇蹟に流した涙。
愛するということに対し、私は6年前よりは確かに成長しているのだろう。
この本は、自分が愛に対しどれだけ技術を磨き、成長出来ているかを教えてくれる。
自分の成長に応じて受けとめ方が変わるので、何度読んでも新鮮な気づきが得られる本だ。
また愛には処方箋がないという。マニュアルがないということですね。
そこで読者は途方にくれてしまう。
フロムは言います。あらゆる技術には訓練と知識が必要であると。
愛するための技術。
さて、その訓練とは?何をするのでしょうか?
それは読んでからの楽しみです。
私は今から20年以上前に読み、再読している価値のある一冊となっています。
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