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20 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
座敷わらしを通してのほんわか物語,
By しろくま "しろちゃん" (茨城県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 愛しの座敷わらし (単行本)
出世の見込みもなく家での居場所もない父。子育てと姑そして家を顧みない夫に不満を持っている妻。父との関係も悪く、本当の友達がいない長女。喘息を持病に持ち過保護に育てられた長男。夫の死後、認知症の症状が出て来た祖母。どこの家庭でもあるような問題を抱えた家族が、父の仕事の都合で田舎の昔の家に引っ越すことに…。しかし、そこにはかわいい座敷わらしがいて…。★ほんわかとして荻原さんの作品では好きです。★今、どこのお家でも抱えているような問題を持つ一家が座敷わらしを通して一致団結してゆく姿がとても微笑ましかった。★座敷わらしが、とてもかわいらしくってちょっと怖いイメージがあるけれども我が家にもぜひ来てちょうだいと思えるほどしでした(爆)。★座敷わらしの本当の意味を初めて知った時は、切なくウルッと…。童謡『しゃぼんだま』の本当の意味と遭い重なってジーンとしてしまいました。★幸福を招くを言われている『座敷わらし』は、高橋一家に家族の意味をきちんと残してくれたことでしょう。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
家族の本当のささやかな幸せってなんだろう,
By
レビュー対象商品: 愛しの座敷わらし (単行本)
’07年1月から11月まで朝日新聞に連載された作品。高橋一家は夫婦と中2、小4の子供ふたり、そして夫の母親が同居する、どこにでもいそうな5人家族。食品メーカーに勤める夫が、東京本社から田舎の支店に左遷され、築百三年の古民家を借りて移り住むところから物語は始まる。一家のみんなはそれぞれ、これまたどこの家庭にもありそうな不満や、問題を抱えており、さらにこの新しい生活が不安だ。 しかし、この家に居ついている‘座敷わらし’の存在がそんな一家を変えてゆく。田舎暮らしが慣れてゆくのにしたがうように、初めは恐る恐るだが、次第に‘座敷わらし’を中心に、バラバラだった家族が一致団結してゆく姿が独特の萩原節でユーモラスに描かれてゆく。夫は“仕事と家庭”“妻との夫婦の絆”“子供たちとの絆”を、妻は“夫との夫婦の絆”“子供たちとの絆”“姑との関係”、夫の母親は“老いからの解放と前向きな姿勢”、そして子供たちは新たな友人たちとの“友情”“親子の絆”を取り戻してゆくのである。 また、‘座敷わらし’にまつわる悲しい由縁も、いたいけで泣かせてくれる。 本書は、萩原浩のサラリーマンや若者や主婦の奮闘物語の延長線上にある、彼らしい、家族をめぐる、本当のささやかな幸せとはなんだろうと思わせる物語である。 そして私は、ファミレスのウエイトレスの最後のセリフで、なんか救われたような感じがした。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
座敷わらしがもたらしてくれたもの,
By
レビュー対象商品: 愛しの座敷わらし (単行本)
それぞれが家族に不満を持つ一家が父の転勤で引っ越すことになる。しかし、父の選んだ新しい家は昔話にでてくるような古くて大きな家。 しかもなんと「座敷わらし」が住み着いているみたいで・・・。 座敷わらしをいたわることのよって家族は絆を取り戻していきます。 座敷わらしを通して、「家族に必要なものは何か」を問う作品です。 「福の神なんてどこにもいない。自分で何とかするするしかない。」 それに気づいた家族たちが、それでも座敷わらしを大切にする優しさがあたたかい。 いいことをすれば、座敷わらしはキチンと彼らに「福」をもたらしてくれるのだ。 最後の一行にやられました。 あたたかい気持ちになれる素敵な作品です。
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