今作で、26歳という若さでデビューを果たした、新人女性監督、レティシア・コロンバニの作品。
主演は、「アメリ」のオドレィ・トトゥ。
主人公の画学生アンジェリクは、アメリと同じく妄想癖がある少女という設定。そんなアンジェリクは、既婚者である、外科医のロイックに恋をしている。
本作は、ラブストーリーではあるものの、アメリとは正反対の雰囲気の、サスペンス仕立ての内容になっている。
物語は、はじめ、アンジェリクの視点で、そして中盤からは、時を戻して「恋人」ロイックの視点で進行していく。そして、彼の視点で、様々な謎が紐解かれていく。
そこには背筋が凍るような、様々な事実が待ち受けている…
「妄想」の怖さを、見事に描ききった作品だと思う。
「あなたがバラをく!れたから、私は心にケガをした。」という、キャッチは秀逸。
もちろん、今作でもオドレィの素敵なスマイルは健在。
その笑みが、かえって、作品の怖さを引き立てている。
アンジェリクは、彼女だからこそ、演じられた役のように思える。
テンポよく、ひねりのきいたシナリオで、とにかく飽きさせない映画。
アメリを知らない人でももちろん十分に楽しめる内容。
ただ、アメリが大好きな人は、覚悟を決めて見るべきだと思う。
アメリの世界に心酔していた友人が、こんなの無い!と泣き出してしまった位。そのぐらいの怖さがある映画なので。