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わたしがこの本を入手したのは、人生二度目の大失恋の直後でした。友達がプレゼントしてくれたのですが、つくづくこの本と彼女のサポートがなかったら、どんなことになっていただろうか、とぞっとします。そのくらいこの本は効果がありました。
多分、失恋の経験のある方なら多かれ少なかれおわかりになると思うのですが、いちばんつらい時期には、どんなに前向きに考えようとしても、どんなに優しい言葉をかけられてもなかなか立ち上がる力がわいてこないものです。わたしもなんとか楽になりたくて、ありとあらゆる「失恋本」を読みあさりましたが、その瞬間は楽になった感じがするのですが、あっというまに「どろどろモード」に逆戻り、ということの繰り返しでした。そんなとき、最もわたしを救ってくれたのは、精神論ではなく、「体を動かす」ことだったのです。
実際、本書の中にも以下のような一節があります。
「失恋したら、いやな思い出を徹底的にグチャグチャ考えながら歩けばいい。(中略)三ヶ月かかるところが、二週間でその落ちこみから抜け出せ、頭の中に新しいものを詰め込むスペースができるのです」
これはまったくその通りでした。お恥ずかしい話ですが、実際、最初の一週間くらいは、本当にボロボロ、ひっくひっくと泣きながら歩いていました。客観的に見るとかなり異様だったと思います。歩いていたのが朝5時頃(つらいときって、いやでも早く目が覚めませんか?)だったのは幸いでした。ところが、たしかに歩き始めて15分くらいすると、なぜだか、心がふっと、ちょっと楽になるのを感じるのです。これがいわゆる「快楽ホルモン」の効果?
結果的に、わたしとしては記録的に早く(たしかに2週間くらいで!)なんとか「正気」にもどれました。これは自分でもある意味驚きでした。
最後に一つ、作者の学問的な経歴について「医学博士というが出身大学のいずれにも医学部がないのでは?」という鋭い指摘をされていたレビューアーの方がいらっしゃって、たしかに「ん?」なのですが、それが常識的に考えて害のあるものではなくて、ひとに迷惑をかけないものなら少なくとも試してみる価値はあるのでは、と。まして、益があるなら、まあ片目つぶっても良いかなと「実利主義」をとるわたしとしては、個人的に納得しました。
(わたし自身が医学博士で、その実態もよくわかっているので、それ自体にそれほど「御利益」がないこともよく承知しているので・・・)
特に、わたしのようにつらい思いからなんとか抜け出したいと今思っている方に読んでいただきたいと思って書きました。
長々とたいへん失礼しました。
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