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愚行録 (創元推理文庫)
 
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愚行録 (創元推理文庫) [文庫]

貫井 徳郎
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (39件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

一家惨殺事件をめぐり、様々な人たちが語る「事件」と「被害者」。数多のエピソードを通して浮かび上がる、人間たちの愚行のカタログ。『慟哭』の著者が放つ渾身の傑作、ついに文庫化!

内容(「BOOK」データベースより)

ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、「事件」と「被害者」。理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。確かな筆致と構成で描かれた傑作。『慟哭』『プリズム』に続く、貫井徳郎第三の衝撃。

登録情報

  • 文庫: 320ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2009/4/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4488425038
  • ISBN-13: 978-4488425036
  • 発売日: 2009/4/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (39件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追い虫 トップ1000レビュアー
形式:単行本
恩田陸さんの「Q&A」のように、

インタビュー形式で構成されていて

いろんな人の証言を元に様々な角度からの真実が見えてきます。

同じ人の話をしていても、

人によって見方・感じ方はまったく違っていて

人の本質の不透明さが興味深かったです。

しかもそのインタビューもだんだんエスカレートしてきて、

あとになればなるほど不快な話がでてきます。

出身地・学歴・育ち・・・

人の価値をこんなことで評価するのはとにかく愚かの一言に尽きる。

この事件の根本にあるのは

すべてこういった歪んだ羨望感や嫉妬。

そんな心の汚らわしさこそが「愚行」ならぬ「愚考」。

読んでて本当に嫌な気持ちになるけど、

著者の狙いはそこのはず。

本筋である一家惨殺事件。

冒頭に出てくる幼児虐待の小さな新聞記事。

合間に挟み込まれた女性が兄に語りかける独白。

この3点の関連性が最後の最後でキレイに合致した時は

不快ながらも爽快でした。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たこやき21 トップ1000レビュアー
形式:単行本
都内で起きた一家惨殺事件。被害者である田向一家を襲ったものは何か? 一家と関わりのある人々のインタビューが彼ら、人間の肖像を作り上げていく…。

いやー…「最悪に不快な読後感を残す話を構想しました」とは、著者のHPにあるこの作品の紹介文だけど、読了後、本当にそんな感じになった。

この作品の構成は実にシンプル。被害者である田向夫妻と係わり合いのあった人々に対するインタビューと、兄に語りかける妹の独白が繰り返される形。『理由』(宮部みゆき著)とか、『Q&A』(恩田陸著)みたいな形を思い浮かべていただければ良いと思う。

作中で語られる田向一家は幸せを絵に描いたような一家。真面目で優しく、ハンサムな夫。美人で、おしとやか、気立ては良いが、決して他者を不愉快にさせることのない妻。そして2人の子供達。彼らを語る人々も、決して彼らの事を嫌っているわけではない。しかし、その一方で、彼らの嫌な一面、負の面も垣間見える。勿論、話の中心となるのは一家なのだが、そこには語り手の側が持つ、野次馬根性であり、はたまた、劣等感であり、妬みであり、憧れであり…というような「負の感情」も凝縮される。一家の嫌な面を見せつけられながら、同時に語り手の嫌な面も目の当たりにすることとなわけだ。これで嫌な気分にならないことがあろうか?

もう一つのパートで語られる妹の独白もこれまた嫌ーな感じだ。そこで語られるのは、愚かな両親のもとに生まれ、虐待を繰り返された兄妹。両親を蔑みながら語られる日々もまた凄くいやーな気持ちにさせられる。

この作品、ミステリ作品として考えた場合の驚きはそれほど無いと思う。読み終わって「納得!」とか、そういう感じではない。むしろ、「人間の負の面を描く」というのがこの作品の主題で、結末だとかは、それほど重要ではないのかも知れない。驚きを求めて呼んだ場合、ちょっと不満が残るかも…。

とにかく、今すぐ、嫌な気分になりた人にお勧め。って、そんな人がいるのかは不明だが。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ちーすけ VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
読みながら・読み終わってからいろんな感情が渦巻いたのですが、
書評家大矢博子氏の解説で全て書かれてしまっていました。
本筋からはずれますが、こんなに深く共感した解説は初めてですw
特に「しかし愚かであるというのは・・・・・・ただただ哀しい」という部分は、
正しく我意を得たり!でした。
ネタバレはないので、本屋で解説だけでも立ち読みしてみてください。
そのまま本書を手にしてレジに直行すること請け合いです。

登場人物たちの口調の細かい部分に個性がなく、その点でのっぺりした印象を持って
しまったのが残念でした。(もちろん、彼らの人間性は充分以上に描かれていますが)
それと、過去のレビューにもありましたが、オチが少々弱く意外性に乏しかった気がします。
その辺で★−1としました。

少々ケチをつけましたが、総合的には断然面白かったです。
貫井徳郎の作品は今回が初めてだったのですが、しばらく追いかけてみようかと思います。
(早速「慟哭」を買い求めて読んでます)
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
読後感は良くないけど、文章が読みやすくて、オススメ。
桐野夏生の「グロテスク」と同じ印象を受ける作品。

グロテスクは、Q女子高・Q大学(つまり、慶応)の人間関係。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 篤子
タイトル通り。。。
一家殺人事件が発生し、加害者、被害者、その周りの人々の「愚考」が描かれています。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: ねこむ
重い問題を含んだ作品
幸せそうに見えた家族だったのに・・・
一家四人惨殺という恐ろしい事件が起こった!彼らはいったいなぜ殺されなければならなかったのか?... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: ゆこりん
人の数だけ愚行がある
ある一家が惨殺された。
犯人はだれなのか・・・?

『告白』のような独白形式で展開されていく物語。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: dpn
なんたる読後感
愚かな行為は醜いものだ。嫉妬、怠惰、傲慢、色欲──といった人間のもつ愚かさを如実に表している。一人の人間に対しての印象は、十人十色。だからこそ、違う一面の愚かさを... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: jude
あまりにも物悲しいやり切れない結末
人間のおろかさ、と、人間の心の汚さ、とをひたすらに描いたミステリ風小説。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: K Tailor
まさに愚考録。巧いな…
周りから見れば、幸せを絵に描いたような一家4人が
惨殺されるという、センセーショナルな事件を... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: キリ
愚かなのはだれか。
普通の小説でした。

一家4人が殺される事件の真相を、ルポライターのインタビュー形式で進んでいく小説です。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 黒dog
自分の価値観を見つめなおした
都内で起きた幼い子ども二人を含む、一家惨殺事件。
殺された夫婦に関係の深かった人たちへのインタビューが... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: めがね
愚かなのは誰?
物語は「幼児虐待事件の記事」から始まります。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: しろ
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