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愚者の黄金
 
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愚者の黄金 [単行本]

ジリアン テット , 平尾 光司 , 土方 奈美
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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愚者の黄金 + リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上) 追いつめられた金融エリートたち
合計価格: ¥ 4,200

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商品の説明

内容紹介

なぜ、革新的な金融技術は悪用され、金融システムは道を誤ったのか。フィナンシャル・タイムズ紙が誇るトップ金融ジャーナリストが、巨大な信用バブルの創出と破綻に関わったバンカーたちの姿を徹底した取材で描く。

内容(「BOOK」データベースより)

J.P.モルガンのデリバティブチームが創り出した革新的な金融技術CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)。この金融イノベーションは、同じくJ.P.モルガンが開発したリスク評価手法と一体となって世界中の金融機関に広まり、新たな金融市場を切り開いた。CDSは信用リスクを移転し、銀行経営の自由度を高め、金融の新しい時代を開くカギになるはずだった…。信用バブル創出とその崩壊、そして金融危機を引き起こした主犯としてその名が挙げられるCDSは、いかにして開発され、そしてどう利用されてきたのか。なぜ証券化と結びつくことで大暴走が始まったのか。政府、規制当局、投資銀行の経営者や社員たちは、その暴走を予見できなかったのか。東京支局長時代に日本のバブル崩壊を経験した著者が、欧米と世界を奈落の底に突き落とした信用バブル崩壊の舞台裏を、綿密な取材と歴史的証言で明らかにする全米ベストセラー。

登録情報

  • 単行本: 320ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2009/10/22)
  • ISBN-10: 4532353858
  • ISBN-13: 978-4532353858
  • 発売日: 2009/10/22
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
テットさんが旧日長銀問題を著書「セイビング・ザ・サン」として纏められた時に、長時間にわたりインタビュー取材を受けた。彼女は、大野木頭取を含め一部の旧長銀経営者が個人的に罪を問われるべきではないという仮説を持っており、それを取材で根拠づけようとしていた。小柄で控えめなブロンド美人で、相当親切にお話ししたことを覚えている。彼女は金融のプロでもなければ、強引に独自の切り口をぶつけてくるアメリカ人の取材とも違い、聞き上手でうまく話を引き出し、理解出来るまで簡単には納得しない誠実な取材手法であった。今回の「愚者の黄金」も同様の手法によって纏められたと思われ、次の諸点が特に参考になった。

'1.クレジット・デリバティブを最初に持ち回り始めたのは、バンカーズ・トラスト銀行であり、ISDAという国際デリバティブ協会で統一契約書の議論がされていたのは90年代前半で、何故JPモーガンがこの取引の老舗のような扱いを受け、隣のネエチャンみたいな元JPモーガンの女性が発明者などと紹介されるのか理解できなかった。技術水準も高くなく、遅れてきたJPモーガンがモゾモゾと育て上げ、逡巡している間に、競争相手がやり過ぎてしまった経緯が解り、得心が行った。

'2.しかし、JPモーガンの情報に依存し過ぎた結果、モーガンの観点が前面に出て、相当に偏った本になっていると思われる。バンカーズ・トラストのように本当のパイオニアーであった連中は何をしていたのか?レーマンやAIGなどはどのように考え行動したのか?等々の問題の欠落はバランスを欠いていると言わざるを得ない。

'3.それでも本書が良書であるのは、誠実に取材をし、次のような問題の本質を見抜いているからである。

「金融マンはデリバティブについて語る時、好んで専門的用語を使おうとする。不透明感を高めることにより、秘密のベールを突き破る能力を持った少数の人々が権力を手にする。デリバティブは他の資産から価値が派生する契約に過ぎない。」

「クレジット・デリバティブは、銀行業務の中核的なリスクであるデフォルトリスクを、トレーダーの新しい取引商品にした。クレジット・デリバティブはリスクをコントロールする手段を提供すると同時に、リスクを増大する機能もあった。すべてはどう使うか次第だ。」

「巨大な信用バブルとその崩壊は、簡単にひとにぎりの強欲で邪悪な人間達の責任にきせられるような話ではなく、報酬制度、規制のあり方、監督の不備などによって金融システム全体がいかに道を誤ったかが問題なのだ。・・・信用ブームの渦中で生み出されたイノベーションの中には、21世紀の金融にとって価値のあるものも含まれている。」

 要すれば、金融の門外漢にも興味を持って読め、あまり整理されてこなかった投資銀行業務の問題の本質を整理しており、まじめなジャーナリストでなければ書けない好著である。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Jupiter
形式:単行本
伝統があり保守的なJPモルガンで、いかに信用リスクを定量化して、それをCDSという金融商品に仕立てていったか、そして、そのCDSがどのようにサブプライムショックからリーマンショックに至る金融危機を引き起こすに至ったかを解き明かしています。外形的は事実は、既に多くの本で明らかになっていることですが、その場に居合わせているかのような描写が見事で引き込まれるようでした。これは著者がフィナンシャルタイムスの記者として、長年、金融の現場を取材してきたことの賜物だと思われます。

バブルの中でも、CDSの問題点を認識していた多くの人がいたというがわかりました。そして、JPモルガンのジェイミー・ダイモンを通して、イノベーションとかパラダイムシフトと言われるような中でも、変わらぬ本質を捉えるのことの大事さが伝わってきました。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この本は、90年代にJPモルガンのチームが開発した
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)等の金融商品の誕生を通して
今回の金融危機を眺めた本である。
CDSやCDO(資産担保証券)といった金融商品が、アメリカの
住宅ブームと結びつき大発展し、金融危機の下地になったことがわかる。

この本でひときわ冴えているのが、JPモルガンのCEO
ジェイミー・ダイモンの手腕である。
他社が住宅ローン関連商品にのめりこむ中、いち早く脱出を
指揮して金融危機を乗り切り、JPモルガンをアメリカの銀行を
代表する存在に押し上げた様子が描かれている。

金融危機を異なった角度から眺められ、込み入ったことを非常に
わかりやすく描ける著者の力量に感服。
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投稿日: 2010/2/1 投稿者: orca3
英語版レヴューのコピーです
見事にまとめてますわ。さすがgillian tettですわ。日本物Saving the Sun: How Wall Street Mavericks Shook... 続きを読む
投稿日: 2009/11/10 投稿者: recluse
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