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愚者のエンドロール (角川文庫)
 
 

愚者のエンドロール (角川文庫) [文庫]

米澤 穂信 , 高野 音彦
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

君しか、解けない――〈スニーカー・ミステリ倶楽部〉第4弾!

文化祭の準備に追われる古典部のメンバーが、先輩から見せられた自主映画。廃屋で起きたショッキングな殺人シーンで途切れたその映像に隠された真意とは!?ちょっぴりホロ苦系青春ミステリの傑作登場!

内容(「BOOK」データベースより)

「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。

登録情報

  • 文庫: 254ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2002/7/31)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 404427102X
  • ISBN-13: 978-4044271022
  • 発売日: 2002/7/31
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 古典部シリーズ第二弾, 2008/1/25
By 
樽井 (兵庫) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 愚者のエンドロール (角川文庫) (文庫)
 古典部シリーズの第二作目です。
 「やらなくていいことはやらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーの省エネ主義の折木奉太郎を主人公としたシリーズです。
 前作で、千反田えるをはじめとして、中学からの腐れ縁の友人、そしてその友人に想いを寄せる女の子と古典部メンバー4人が勢揃いしたこのシリーズ、今回は学園祭にビデオ映画を作ろうとしている二年F組の生徒からとある相談が持ち込まれるところから幕を開けます。
 その相談とは、彼らが撮ろうとしていた映画の脚本家が心労で倒れてしまい、シナリオの続きがわからなくて撮影が中断している。しかし、途中まで完成している映画をみれば、その「ミステリー」と仮称された映画の中の真犯人は本当は分かるはずなのだといいます。勿論彼らには分からないので、依頼がきたわけですが、彼らは古典部のメンバーに、そのシナリオの肝となる真犯人と犯行トリックはどういうものかF組の先輩たちの推理のどれが本当のものかチェックして欲しいというのでした。「女帝」と渾名される氷の女王のような先輩に上手くのせられ、千反田の「気になります」の一言で推理を始めた奉太郎。果たして、本当のシナリオに沿って、映画内の真犯人を見つけられるのか。
 ということで、今回の古典部は、ミステリー映画の謎解きというミステリー好きにはたまらないネタをもってきました。
 彼らが、作中の映画の映像や関係者の意見を聞きながらそれぞれの推理を討論しながら進む姿はまさに探偵もののようだし、推理の中で繰り広げられるメタ推理の話もミステリ好きにはたまらないですね。ノックスの十戒だとか懐かしい言葉も出てくるし、楽しく読めました。加えて、その中で彼ら高校生がいろいろな意味で成長していく姿もきっちり描いていて、青春小説としてもきちんと成立します。また、その上で、単純に話が終わらないように最後にひねりをきちんと加えてくるあたり、米澤さんは本当にうまい作家さんだなぁと思います。
 文句なくお勧めレベルです。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 失われた「結末」を求めて, 2008/2/13
レビュー対象商品: 愚者のエンドロール (角川文庫) (文庫)
〈古典部〉シリーズの2作目。

バークリー『毒入りチョコレート事件』の本歌取りが目指された本作は、
未完成の自主制作映画の「結末」を登場人物たちがそれぞれに推理し、
都合五つの「仮説」が示されるという〈多重解決もの〉となっています。

しかし、最終的に奉太郎が直面するのは……。

前作『氷菓』よりも「ミステリ」という
ジャンル自体への言及性が高く、米澤穂信氏の
〈ミステリ観〉の幾ばくかは、本作を読むことで
窺うことができるように感じました。

また、映画がモチーフである本作では、
章立てにおいても、本篇の前後に
「アバンタイトル」と「エンドロール」が
設けられ、一種の枠物語的構成になっています。

そこには、本篇の登場人物による
ハンドルネームでのチャットの
ログが収録されているのですが、
エンドロールまで読み終え、それぞれの
ハンドルネームが誰を指すのかを推測し、
もう一度アバンタイトルを読んだ時、
はじめて事の真相が浮かび上がる
仕組みになっています。

すべては、作中の裏「プロデューサー兼監督」
の予定通りだったということで…。

見事に翻弄される奉太郎が憐れでもありますが、
こうした経験こそ、今の彼に不可欠なものなのでしょう。

次回作での彼の成長ぶりに期待です。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 まさに青春ミステリ, 2008/3/9
By 
ポロロッカ - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 愚者のエンドロール (角川文庫) (文庫)
『古典部シリーズ』の2作目です.

前作同様,姿を見せない人物がストーリテラー的な位置づけで,
はじまりとおわり,それぞれうまくフォローされている印象です.

また,物語の性質上,ミステリの度合いが強くなっているようで,
無気力傾向から変わりつつある主人公が,積極的に解決に動くなど,
このあたりは,前作から読んでいれば,さらに楽しめるかと思います.

ただ,見どころは主人公の積極さによってもたらされる中盤以降で,
その結果による自己嫌悪や葛藤,そこから強気に開き直る態度などは,
なんとも言えない青くささがあり,まさに青春ミステリといったところ.

ミステリとしてはちょっと粗いところがあったように思いますし,
最後の最後で,事件の真相を語るのにある『ツール』を使ったのは,
ちょっとずるくも感じるのですが,今回の経験が主人公に与える影響,
未だに姿を見せないある人物のことなど,このあとも気になる作品です.
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