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愚民社会
 
 

愚民社会 [単行本(ソフトカバー)]

大塚英志 , 宮台真司
5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本は既に終わっていた!近代への努力を怠ってきたツケが、今この社会を襲っている。日本の終わりを書きとめるための、過激な社会学者と実践的評論家による奇跡の対談集。

内容(「BOOK」データベースより)

近代への努力を怠ってきたツケが、今この社会を襲っている。日本の終わりを書きとめるための、過激な社会学者と実践的評論家による奇跡の対談集。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 312ページ
  • 出版社: 太田出版 (2011/12/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4778312910
  • ISBN-13: 978-4778312916
  • 発売日: 2011/12/14
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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65 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By think_or_die VINE™ メンバー
 
本書は宮台真司や大塚英志の言説が大好きな人のための娯楽書です。

ごく少数の優れた弟子を啓蒙することで、日本の将来に希望が持てる
かのように、あえてふるまう宮台真司に対して、あえて悲観的にふる
まう大塚英志がツッコミを入れまくるという対談を、ある種の漫才と
して楽しめる人には、うってつけの本です。

そうではなく、ベタに没入して本書を読んでしまうと、宮台真司は何
を根拠にこんなに希望に満ちているのか、単に娘のいる結婚生活の幸
せをかみしめているだけじゃないのか、むしろ物語を方法論に切り下
げる大塚英志の絶望の方が、あえてする○○としては説得力があるん
じゃないのか、などなど、余計なことをいろいろと考えてしまいます。

漫才として読めば、とてもよくできています。

そのオマケとして、あくまで単なるオマケとしてですが、宮台真司が
天皇主義に転向した理由や、彼の最近の問題意識など、僕のような宮台
フォロアーにとっては聞き飽きた話をまとめて読むことができます。

読後感はあまり良くないです。というのは、本書を読むような人間を
宮台真司も大塚英志も評価しないし、何も期待しないからです。

別に宮台真司や大塚英志に「あなたは愚民ではない」という承認なんて
求めていないよ、と思いながら楽しみましょう。
 
このレビューは参考になりましたか?
137 人中、78人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
“商品説明”を読むと、日本はいかに近代化が困難かを、”近代化”を政治・法律・経済・文化等の観点から定義しつつ、歴史に沿って丹念に議論する内容を期待するが、そういう内容では【全くない】。なにより、「愚民社会」という言葉は、本文中に一度も出てこない。もちろんその定義も書中にはない。「終わっている」という非学術的な言葉のimplicationも不明であり、本の内容以前に落第評価である。
宮台氏は自身がレギュラー出演しているラジオ番組で、「愚民社会」を「簡単に言うと(※これは宮台氏が良く使う、トリックフレーズであるので注意を要する)、依存体質の表れであって、それが3.11後の原発事故で現われた」と言っている。

■構成
まえがき
 何もしない大塚英志と、何かをする宮台真司の差異が、さして意味を持たない理由 宮台真司(5p)
2011年 1 すべての動員に抗して
      ――立ち止まって自分の頭で考えるための『災害下の思考』(25p、2011年、語り下ろし)
2003年 2 歴史を忘却する装置としての象徴天皇制(167p、初出:2003年、『新現実vol.2』)
2005年 3 アイロニカルな構造自体を示したい(221p、初出:2004年、『新現実vol.3』)
「あとがき」にかえて
 もう一度だけ「公民の民俗学」(※柳田國男)について 大塚英志(293p)

■評価
上三つの対談の関連性は、一切明らかにされていない。残り二つの既出の対談は、「愚民」をテーマにしたものではないことは、タイトルを見れば一目瞭然であるし、第2・3章は、『援交から天皇へ』や憲法学者奥平康弘氏との『憲法対論』がベースになっている。大塚氏との3.11対談に併せて、「愚民」というキーワードに引っ掛かりそうな昔の対談を引っ張りだしてきただけにしか思えない。第一章についても、宮台氏の『終わりなき日常を生きろ』がほぼそのまま節題になっているくらいである。よって、宮台氏主導の企画と考えてよく、本稿では宮台氏に焦点を絞る。いくつか引用したい。

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多数派政治よりも大切な民主主義の本質は、…1「〈任せて文句を垂れる社会〉から〈引き受けて考える社会〉へ」、2「〈空気に縛られる社会〉から〈知識を尊重する社会〉である」、3「〈行政に従って褒美を貰う社会〉から〈善いことをする社会〉へ」です。/(国民が何を意思できるという)民度がそもそも疑わしいのです。(37p/285p)

たいそうなことじゃなく、「ふざけたヤツを見ると腹が立つ」ということです。……(省の主要官僚である)麻布OBの経産官僚が何をどう考えているのかが麻布OBの僕には手に取るように分かる。…動機には近親憎悪が含まれます。麻布OBに限らず、似た「愚民視」を、至るところで感じる昨今です。例えば低線量内部被曝による…(132p)

アリストテレスの教養もないインチキエリートが、「家族のため」という言い草で合理性を欠いた戦争や原発を合理化するのが、日本という国です。/三島(由紀夫)一つとっても、…アイロニーとは構造的にどんな表現なのかを理解する初学者レベルの学力が、今は共有されていない。(146p/238p)
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1章だけでも突っ込みどころがあまりに多すぎてうんざりするので、2点だけ。
[1]>結局「昨日までは皆が天皇主義だといっていたから自分も天皇主義者、今日からは皆が民主主義と言っているから自分も民主主義者」というだけです。
そんなことは40年も前に、かの山本七平が名著『空気の研究』で詳細に論じている。それくらい、”愚民”でない〈教養〉ある宮台氏は知っているはずである(1章だけで184ものウィキペディア程度の脚注を降っているにも関わらず、こういう肝心な箇所に限って脚注がない)。

[2]宮台氏が批判する「低投票率=愚民社会」で、3章でバカ扱いしている左翼政党の副幹事長が、「無党派候補」と偽装して地方政治経験ゼロにも関わらず首長になってしまったのが、自身がブレーンだと実践をアピールする東京世田谷区である(54p・106p)。この矛盾をどう説明するのだろう?彼は民主主義の理念なき多数派政治を「糞食らえ」だというが、「みんなの意見」は案外正しいことが、宮台氏が「訓練を受けた」統計学では知られている。

総評。サブカルだの自然エネルギーと共同体自治だのジョブスだのTPPだの、横道に逸れまくりで読むのに非常に疲れる本書を読むくらいなら、宮台氏の師である小室直樹氏の『日本いまだ近代国家に非ず―国民のための法と政治と民主主義―』を読まれることを強く推奨します。「何もしない大塚英志と、何かをする宮台真司の差異」なんて、よほどの宮台フリークでない限り、全くどうでもいい(「愚民」の対象と意味は、官僚と国民の両方を別々に指していると読み取れる)。自らの社会的使命についての自覚について、宮台氏は師の足元にも及ばない。宮台氏はかつて『絶望から出発しよう』と言ったことがある。158p「日本は終わりです」?勝手に絶望してろ!
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 大塚は本書1章(震災後の対談)で、“土人”発言を乱発している。「大塚にそう指差された群れの中にいるんだろうな」と感じた一人として、それらの発言への違和感を少しだけ記す。
 大塚は震災後、いつも原稿を書いているスタバで、大学の先生か何かに思われたらしく、知らないお母さんからはじめて「あなたは何か(原発の)情報を知っているのではないか」と声をかけられた逸話を語る(P.130)。そして「すごく不気味なものを感じた」とか、(そのスタバの所在地が)「ダメダメな吉祥寺的共同体だった」と述べていく。だが、それはスタバにそれまであった暗黙の棲み分け境界線が、震災と原発事故の揺れで一時的に崩壊し、大塚(物書き、大学教授?)の側へお母さん(大塚の認識では“土人”なのだろう)が不安からつい越境してしまったという、震災後のありふれた出来事にすぎない。それを「テリトリーを犯され、仕事を中断されて不愉快」だけで済まずに、相手の行為を過剰に意味付け(思想的に価値判断)して断罪する方が、よほど「すごく不気味」ではないだろうか? ここに見られるのは、大塚の(一般大衆の動向への)異状な神経過敏さである。
 次も同じようだが、大塚は原発事故後の(一部の)母親たちの行動を執拗に批判する。母親たちは「子どものため」と言うが、放射能が自らの身体の延長に飛んでくる感覚で母子一体となっていて、それは母子単位での「セカイ系」、母子的なファシズムだと述べる(P.121)。そのような傾向が窺えるという(大塚の)分析は、「なるほど」と思う。だが、大塚はすぐにそこから母親の具体的行為の断罪へと至る。大塚は、母親が原発から逃げる(自主避難する)際に、ヨソの子を連れていくことを「思いつかなかったから『土人』じやないですか」と述べる(P.129)。
 だが、低線量被爆に対しては科学的諸説が入り乱れる。ヨソの子も連れて逃げる行為が、科学的に適切な行為か簡単にはわからない(誤りかもしれない)。とりあえず自分の子だけ、の方が罪がないかもしれないのだ。そこに「共同体自治の可能性の契機」(P.128)を要求するのは、知識人の傲慢(価値の押し付け)ではないのか。だいいち、どこまでのヨソの子に声をかけたら、(大塚の満足する)共同体自治の可能性が見えるのだろうか?

 ここまで、つまらない揚げ足取りのみを記したと思われるかもしれない。その通りなのだろうが、震災後、大塚は自らの実感を絶対化して思想的発言をしている。だから、その実感に“近代的知識人”の特権意識(大衆蔑視)が色濃く潜んでいることを指摘したかった。それだけである。
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宮台は相変わらずだね
宮台真司は常にこの前提を崩しません。
「自分の意見を理解しないのは自分が馬鹿なのではなく、理解しない人間が田吾作で馬鹿だから」... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: eternalwind
まじめなんだなあと思う
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投稿日: 2か月前 投稿者: 動物磁気
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投稿日: 3か月前 投稿者: リゾット
共感
まず評者は大塚も宮台も好きではないと先にことわっておきます。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 視聴者A
「エリート」にならなくて結構
宮台氏の著作は何冊か読んだことがあります。
その度に気持ち悪さを感じてきました。
この本を読んで、いまさらですが、私が気持ち悪いと... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: Zaan
主張の内容よりも、何を言っているのかつまみ食いすべき
基本的にタイトルや彼らの主張が気になるヒトはあまり読まない方が良いかも。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 関東公立
結構だ。最近読んだ本で一番説得力ある。
例えば、「愚民社会」とタイトルを付けながら、中身では一言も「愚民」という文言がないという批判がある。馬鹿を言え、批判する君が愚民だからそんなことが言えるのだ。「愚... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: タラの芽じじい
よく言った!
私この書を手に取るまで、この二人を蛇蝎の如く毛嫌いしてました。でも、よくぞ、ここまで言った。いえ、恥も外聞もなく晒したと言って言いでしょう。皆さん、よーく胸に手を... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 無学堂
著者の意図の推察
著者の愚民社会や冒頭の「日本は終わっている」は、日常的な不満を抱える若い人達を誘引するための戦略であって、ベタにそのような曖昧な用語を使ってはいないでしょう。
投稿日: 5か月前 投稿者: アンドロイド
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